2008/10/31

外市とちいさな古本博覧会

明日から、池袋と高円寺で古本イベントがあります。
池袋往来座の「外市」と西部古書会館の「ちいさな古本博覧会」です。

「外市」には今回も文壇高円寺古書部は出品しました。
高円寺からは手回しオルガンのオグラさんが店番をやっている噂の謎の雑貨屋「ハチマクラ」も参加しますよ。

「ちいさな古本博覧会」のイベントも気になります。
今回も11月3日(月)15時〜18時に「最終大売り出し」(ラスト3時間、半額セール!)をやるそうです。

というわけで、詳しい告知です(※わめぞ、ちいさな古本博覧会のブログからの転載)。

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第11回古書往来座外市〜街かどの古本縁日〜
11月1日(土)〜11月2日(日)
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「外、行く?」 2008年最後の開催!

雑司ヶ谷の関所、南池袋・古書往来座の外壁にズラリ3000冊の古本から雑貨、楽しいガラクタまで。包丁研ぎの実演もあります。敷居の低い、家族で楽しめる縁日気分の古本市です。2008年最後の開催になります。
※2日目の営業時間が変わりました。開店時間、終了時間が1時間ずれて夕方18時までの開催になりました。お出かけの帰りにもどうぞ。

■日時
2008年11月1日(土)〜2日(日) 
1日⇒11:00〜20:00(往来座も同様)
2日⇒12:00〜18:00(往来座も同様)

■雨天決行(一部店内に移動します)
■会場
古書往来座 外スペース(池袋ジュンク堂から徒歩4分)
東京都豊島区南池袋3丁目8-1ニックハイム南池袋1階
http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/
東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅 1番出口・2番出口から徒歩4分

▼スペシャルゲスト
安藤書店(早稲田)
にわとり文庫(西荻窪)http://niwatorib.exblog.jp/
九蓬書店(目黒・無店舗)
ハルミン古書センター(浅生ハルミン)http://kikitodd.exblog.jp/
文壇高円寺(荻原魚雷) http://gyorai.blogspot.com/
伴健人商店(晩鮭亭)http://d.hatena.ne.jp/vanjacketei/
ふぉっくす舎 http://d.hatena.ne.jp/foxsya/
嫌記箱(塩山芳明)http://www.linkclub.or.jp/~mangaya/
やまねこ書店 http://yamaneko-bookstore.com/modules/shop/
チンチロリン商店(文系ファンタジックSinger ピッポ)
          http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/
古書文箱
丸三文庫 http://d.hatena.ne.jp/redrum03/
豆惚舎(ずぼらしゃ・カバー販売)http://zuborasha.blog.shinobi.jp/
お客様オールスターズ

▼わめぞオールスターズ
古書現世(早稲田)http://d.hatena.ne.jp/sedoro/
立石書店(早稲田)http://tateishi16.exblog.jp/
ブックギャラリーポポタム(目白)http://popotame.m78.com/shop/
貝の小鳥 http://www.asahi-net.or.jp/~sf2a-iin/92.html
琉璃屋コレクション(目白・版画製作・展覧会企画)
木村半次郎商店(文筆家・木村衣有子)http://mitake75.petit.cc/
m.r.factory(武藤良子・雑司が谷)http://www.toshima.ne.jp/~mryoko/
リコシェ(雑司が谷)http://www.ricochet-books.net/
旅猫雑貨店(雑司が谷)http://www.tabineko.jp
藤井書店(吉祥寺・名誉わめぞ民)
bukuぶっくす(「buku」・池袋)http://www.c-buku.net/
退屈文庫(退屈男・名誉わめぞ民)http://taikutujin.exblog.jp/

▼「本」だけじゃないのです!
刃研ぎ堂(包丁研ぎ) http://www1.tcn-catv.ne.jp/kai555/
古陶・古美術 上り屋敷(会場では特選ガラクタを販売)
          http://www.wakahara.com/agariyashiki/
ハチマクラ(高円寺)http://hachimakura.com/


■主催・古書往来座
■協賛・わめぞ http://d.hatena.ne.jp/wamezo/

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第2回 ちいさな古本博覧会 
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開催日時:11月1日(土)〜3日(月祝日) 10:00〜18:00
会 場 :西部古書会館
     杉並区高円寺北2-19-9
     JR中央線高円寺駅下車徒歩5分

2000年以降に開店した新世代の古書店を中心に、多彩な古書店が大集結。
独自の感性で選んだ、優れ本、懐かし本、珍し本のあれやこれや。
個性あふれる店が、それぞれ自慢の品物をプレゼンテーションします。
面白楽しいイベントも同時開催。
今までの古書催事とは、一味違う賑わい空間を創出します。
探していた本、初めて出会う本、あなたにふさわしい本をここで見つけてください。

北尾トロの『中央線古書店散歩』tour&talk 11月1日(土)
ツアー集合13時・トーク15時から
オンライン古書店のパイオニアで、いまや人気ライターとしてもご活躍中のトロさんが、西荻から高円寺まで、沿線の個性的な古書店を紹介しながら歩きます。トークのテーマは、散歩と古本。トロさんの新刊も発売します。ウォークツアー参加者募集中! お申し込みは、collabonet@project.nameまで。(住所、氏名、連絡先をお忘れなく。参加者決定次第詳細をご連絡いたします)
先着10名様限定。
トロさんと、散歩したい、古本みたい、そんな方、悩み無用。是非ご参加くださいませ。

さらには、
久住昌之の【高円寺とボク】 
talk&live 11月3日(月)13時から
名作『孤独のグルメ』の作者・久住昌之さんが、高円寺の街を風景を、そして古本を、がりがりと噛むように語ります。〆はライブでおなかいっぱい。

こちらは予約などはご不要。もちろん悩み無用。見たい、聴きたいという方、お越しくださいませ。

さらにさらに、
特別企画《古本催事の、いま、これから》
talk 3日(月)20時から
@古本酒場コクテイル
わめぞの『外市』や『月の湯古本まつり』、『五反田アートブックバザール』など、ユニークな古書イヴェントが続々誕生しています。『彷書月刊』編集長・田村治芳さんを司会に迎え、そんな企画を立ち上げた古書店主たちの裏話、苦労話を、グラス片手にお聞きします。
【参加メンバー(予定)】
古書現世(わめぞ)
うさぎ書林(五反田アートブックバザール)
Paradis(古本博覧会)他

2008/10/27

逆じゃないのか

 土・日、西部古書会館の古書展。でも古本どころではない。自分でもまだ気づいていない未知なる力に目覚めないと片づかないくらい仕事がたまっている。ほんとうは未知なる力よりも計画性がほしい。あとやる気も。

 部屋にこもって仕事をしていると、奥歯に違和感をおぼえる。洗面台の鏡で見てみると、詰めものがちょっと欠けていた。
 なぜ、いま、歯。
 いま、じゃなくてもいいのに。
 でも欠けたところをちょっと埋めてハイおしまいだろうと予想して歯医者に行くと、レントゲンを撮られる。詰めものの欠けたところの下が虫歯になっていた。麻酔をうたれ、けっこうガリガリがやられる。
 予定通りにいかない。

 家に帰る。病院(歯医者だけど)に行ったから、安静にしてなきゃとおもい、だらだら夕方のニュースを見る。
 どう見てもあやしい健康商品に引っかかった人が、テレビ局の取材に答えている。こういう被害者の顔、出していいのかな。
 その人は安っぽい電卓にしか見えない機械を五十万円ちかくで買わされていた。機械で水に情報を伝え、その水を飲むとどんな病気でも治るのだそうだ。
 番組としては、善良な市民を騙す悪徳業者を告発したいのだろうけど、業者とおもわれる人、宣伝に加担した芸能人、医者の顔にはモザイクがかかっている。
 逆じゃないのか。

2008/10/22

浅見淵

 平野謙が「人間智」の持ち主であると評した浅見淵に『昭和の作家たち』(アテネ新書、一九五七年刊)という本がある。

 この本の「はしがき」では、平野謙が文芸時評について「テキ屋仲間の符牒のようなこんな時評文を一体誰が読むのだろう」という文章を引きながら、文芸時評にたいする自分の考えを述べている。

《流行の尖端、流行の不易性、新しい精神乃至技巧、時代性、——つまり、文学の不易性といつたものを対照として、月々の雑誌小説から以上のような新現象を見出した時、それらの新現象の今日的な位置、意味、それから価値などといつたものが、時評家の勘にピンとくる。もともとはジャアナリズムの要請によつて雑誌小説を繙読したものながら、それらが時評家の興味を刺戟して、結果において却つて積極的に筆を執らしめているのではないか》

 文芸時評にかぎらず、批評の意義をいいつくしている。でも浅見淵のおもしろさはもっと別のところにある。

 かつて浅見淵は、尾崎一雄の「もぐら横丁」という小説について、「過去からの発掘ということは、同時に、なんらかの意味で、未来に繋がる芽を発掘するということになることに於て、初めて意義があるのではなかろうか」と批評した。つまりこの作品には、それがないと。

 それからしばらくして浅見淵は病床にいた尾崎一雄をたずねた。
 尾崎一雄は「前向き批評を書いていたね」と笑った。

《不図、前記の僕の言葉が、いかにも健康人相手に物をいつているような気がして来て、なんとなく赤面されたのだつた》

 こんなふうに赤面してしまう感受性こそが浅見淵の批評の魅力であり、平野謙のいう「人間智」もそれと関係あるのではないかとおもった。

2008/10/17

人間智

 季節の変わり目、気温の変化、酒の飲みすぎ、そのほかいろいろな理由で、睡眠時間がめちゃくちゃになって寝てばかりいる。一昨日は十五時間くらい寝た。あれこれ考えてもしょうがないので、寝たいときに寝るようにしている。
 とりあえず、体調をととのえることに専念。ようするに、だらけきっている。月末は仕事が忙しくなるので怠けるなら今だとばかりに怠けた。
 寝て、雑炊食って、寝て、また雑炊。酒もちょっと飲む。起きているときも、横になってごろごろ。

 講談社文芸文庫から尾崎一雄の『単線の駅』が出た。来月は『遠景・雀・復活 色川武大短篇集』が刊行されることを東川端さんのブログで知った。

 『単線の駅』を読んでいたら、これは尾崎一雄ではなく、平野謙が浅見淵を評した文章の引用なのだが、「人間智」という言葉が出てきた(「五十年経った 浅見淵追憶」)。

 以下、孫引きになるが、平野謙の評はこう続く。

《つまり、いわれてみればナルホドと頷かれる人間観察や人間智に、浅見さんの批評や随想はみちているが、そういう人間そのものに対する好奇心みたいなものは、いくら学問をつみかさねても決して生れてくるものではないのである》

 その好奇心はどこから生れてくるのかは書かれていない。そのことが知りたいとおもった。

2008/10/15

さてさて

 月の湯の古本市と京都のメリーゴーランドの小さな古本市が終了。

 OKストアと肉のアンデスで食品の買出し。豚肉(バラ、肩)、鳥肉(もも)、卵、もやし、じゃがいも、にんじん、ほうれん草、玉ねぎ、ネギ、干しいたけと乾燥わかめが我が家の常備食(あと米と麺)。ほかの食材は、今日はいつもとちがうものを作ってみたいなおもうときに買う。そうおもうことは月に二、三回あるかどうかだけど。

 内堀弘さんの『ボン書店の幻 モダニズム出版社の光と影』(ちくま文庫)を読む。この本を読んだ人は、誰もがそうおもうにちがいないけど、「文庫版のための少し長いあとがき」が、ほんとうにすばらしすぎる。あるひとつのジャンルをきわめた人にしか書けない、そういう文章なのだ。

 書きのこされなかったことを調べあげて書く。やれといわれてもできないし、できないことがわかっているからやらない。でもそういうことをする人の書いた本を読むことはできる。
 読んでそれを自分もそういう仕事がしたいかというと、やっぱり無理だなおもう。そうおもいつつ、自分には何ができるだろうと漠然と考える。

 さて、どうしよう。
                 *
 ここ数年、ようやく本を読んだり、文章を書いたりすることが、仕事といえるようになってきた。それまではどこか趣味の延長あるいは現実逃避といったかんじだった。

 三十歳半ばくらい、体力落ちたなあ、集中力落ちたなあ、と自分のおとろえについて悩むようになったけど、逆に、若いときにはできなかったことでできるようになったこともある。
 たとえば、いろいろな人の力をあてにすること。昔のわたしはそういうことがまったくできなかった。もちろん、あてにされることも。

 将来どうしたいんだ、というようなことは、よくいわれるし、自分でも考えているつもりだが、半分くらい、なりゆきまかせでもいいかなと。残り半分。たぶん、それも考えたとおりにはならないとおもうが、とりあえず、そこは商売ぬきでもやると。半分じゃなくて、三分の一くらいか。

 さて、どうしたものか。

2008/10/13

仙台の酒豪

 先週末、金曜日に、西荻窪の戎で打ち合わせ。
 深夜一時すぎ、「だいこんの会」に参加していた前野さんがふぉっくす舎のNEGIさん、インターネット古書店の股旅堂さんといっしょに高円寺にくる。すると古本酒場コクテイルで飲んでいたささま書店のNクンから「将棋しませんか」という電話がかかってくる。
 NクンがバサラブックスのSクン、コクテイルの常連のIさんを連れてきて、朝五時まで部屋で飲む。

 翌日の土曜日は午前中に月の湯古本市に顔を出すつもりが、以上のような理由で、寝坊し、昼から仕事(アルバイト)。帰りに、月の湯古本市に寄る。
 夜、高円寺で前野さんと浅生ハルミンさんと待ち合わせ。
 今年八月にオープンした「ハチマクラ」(http://hachimakura.com/)に案内する。「ハチマクラ」は、手まわしオルガンミュージシャンのオグラさんが店番(店主は妻)している雑貨屋で、ヨーロッパのおしゃれな文房具や絵はがきやよくわからない古いものをいろいろ売っている。

「ハチマクラ」のあと、高円寺の西友そば(あまから亭の角)の細い路地にある「えほんやるすばんばんするかいしゃ」に。
 この日、仙台のバンドyumboのライブが高円寺のペンギンハウスであった。
 yumboは、倉敷の蟲文庫さんとも知りあいだそうだ。酸欠になりそうなくらい超満員、ほんとうにいいライブだった。

 ライブのあと、ラーメンを食って、古本酒場コクテイルへ。東京堂書店の畠中さんとアスペクトの前田君が並んで飲んでいる。
 浅生ハルミンさんと近代ナリコさんの『彷書月刊』の名物連載がようやく本になるそうだ。朗報。
 そうだ、BOOKONNの中嶋大介さんの『アホアホ本エクスポ』(BNN)も刊行! 中嶋さん、おめでとう!!
 この日も前野さんと朝五時くらいまで飲み明かす。

 翌日は西荻ブックマーク。コクテイルの狩野俊さんと角田光代さんのトークショー。
 人間嫌いになって店を一ヶ月ちかく閉めていたことがあるとか、あまりにも店にこないので合カギをもっていた常連さんが、代りに店番をやっていたとか、聞きようによっては笑い事ではない話をしているのだが、いかにもそのエピソードが狩野さんらしくて、終始、会場は笑い声でつつまれていた。話もうまくてびっくりした。
 
 西荻ブックマークのあと、前野さんと名古屋から上京中のリブロのAさんと高田馬場に行く。古書現世の向井さんが駅まで迎えにきたところ、ちょうど海月書林の市川さんが到着。立石書店の岡島さん、リコシェの柳ケ瀬さん、池袋往来座の瀬戸さん、ふぉっくす舎のNEGIさんというメンバーで飲む。
 さらにそのあと和民。午前三時まで……。
 おそらく前野さんは超過密スケジュールの中、一日十時間くらい飲んでいたのではないか。すごいとしかいいようがない。

※十月十八日(土)に、火星の庭とyumboの共同企画で「火星の川」というシリーズイベントがはじまります。毎回、ちがった形の実験をしていくという企画だそうです。

2008/10/10

文学以前のこと

 旅をしたり、あちこちから人がきたりして、これを楽しいといわずして何を楽しいのだという日々をすごし、日常に戻る。
 日常はやらなければならないことばっかりだ。なるべくやらなければならないことを楽しくやりたい。そうするにはどうすればいいのかを考えるのは、昔からわたしはきらいではない。

 話はいきなり脱線するけど、子どものころから、朝起きることができなかったり、集団のルールが守れなかったりして、そんなことでは社会で通用しないといわれ続けてきて、やり方はちょっとちがうけど、生きているじゃないか、食っていけてるじゃないか、どうにかなっているじゃないかということを証明したいというおもいがあって、それが自分の文学、いや、文学以前の、文学の動機のようなものなのかもしれないとおもった。

 一時期、就職はしていないけど、考えるひまもないくらい忙しいところで仕事をしたことがある。忙しいことがいやになったのではなく、「いわれたとおりにやれ。それ以外のやり方は認めない」といわれたことがいやになってやめた。

 たとえば、わたしはレシピを見て料理を作ったことがない。順序とかまったく無視して、とりあえず煮たり焼いたりして、最後に味をととのえる。料理にかぎらず、はじめは大雑把にやって、最後に調節するというやり方が好きなのだ。
 後で、こうしたほうがいいんじゃないかといわれたら、わりと素直に聞くのだけど、途中でごちょごちゃいわれるといやになる。

 一見おとなしくてまじめそうなのだけど、どこかヘンだといわれるのは、そういうところなのかなという自覚は多少はあるいっぽう、けっこうそういう人っているとおもうのである。それでちょっとわかりにくい形で社会不適応をおこしている。

 昨日か一昨日か、昼間テレビをつけたら、海外の映画をやっていて、男が煮え切らない態度でうやむやな返答をしていたら、女が「イエスかノーか、はっきりして」とかなんとかいうシーンがあって、わたしはその言葉に拒絶反応をおこし、そのままチャンネルを変えてしまった。だからその映画が何という映画かわからないし、知りたくもないのだが、わたしは昔から「イエスかノーか」みたいなことをつきつけられるのがいやだった。

 それから少し前に、ミスなんとかの女性がインタビューなどの受け答えで反感をかったことについて、何でも聞かれたことにはっきり即答しないとバカだとおもわれるから、そういう訓練を受けたというようなことをいっていた(……うろおぼえ)。
 よくわからないが、そういうルールの世界があって、そういうルールの世界で勝つために、バカとおもわれないための訓練を受けたという。その結果、ミスなんとかになれたという話だった。世界基準がそういうものであるなら、世界はおかしいんじゃないかとおもった。

 まあ、そんな世界を改革したいというほど、大それた野望はないが、できれば「イエスかノーか」をつきつけらるような局面をのらりくらりとかわしながら、バカだとおもわれてもいいから、納得いくまでいろいろ考えたり試したりするような人生を送りたい。

 これもまた文学以前の、自分の根っこにあたるようなものなのではないかとおもったのだが、なんでそういうふうになってしまったのかについては、まだ曖昧模糊としていてよくわからない。

2008/10/08

告知その他

 大阪の貸本喫茶ちょうちょぼっこで「古本と男子」第二部がはじまりました。わたしは段ボール三箱大放出。
※ちょうちょぼっこの10月の営業日
 3日(金)、4日(土)、5日(日)
 10日(金)、11日(土)、12(日)
 17日(金)、18日(土)、19日(日)
 金   18:30〜21:00
 土、日 13:00〜21:00

◎出品者(順不同)
・文壇高円寺古書部(荻原 魚雷)1969年生まれ
・モズブックス(松村 明徳)1970年生まれ
・スクラップ館(扉野 良人)1971年生まれ
・談(折田 徹)1971年生まれ
・古書 さらち(aku)1973年生まれ
※詳細は(http://www.geocities.co.jp/chochobocko/)。

 それから十月十二日(日)、十三日(月・祝)開催の京都のメリーゴーランドの「小さな古本市」にも参加しています。京都の扉野さんからいろいろ話を聞いたら、行かないと後悔しそうな気がしてきた。どうしよう。
 
◎出品者(順不同)
荒井良二(絵本作家・イラストレーター)
刈谷政則(マガジンハウス編集者)
なないろ文庫ふしぎ堂
荻原魚雷
またたび高橋本舗
FORAN
BOOKONN
とらんぷ堂
アトリエ箱庭
萩書房
トンカ書店
扉野良人
増田喜昭(メリーゴーランド店主)
鈴木潤(メリーゴーランド京都)

 メリーゴーランドの住所は、京都市下京区河原町通四条下ル寿ビル5Fです。営業時間10:00〜19:00
※詳細は(http://junzizi.exblog.jp/8603433/)。

 これから月の湯古本まつり(十月十一日・土 10:00〜18:30)の準備。毎日、本のパラフィンがけしている気が……。
※月の湯古本まつりの詳細は(http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080914)にて。

 月の湯古本まつりの日、夜は高円寺のペンギンハウス(http://www3.plala.or.jp/FREEDOM/penguin/home/home.html)で、夏に仙台で見たyumboのライブもあります。見て損はないバンドだとおもいます。ライブ、ほんとうにいいですよ。

 それから十月十二日(日)は、秋も一箱古本市(11:00〜17:00)。
 さらに同日、西荻ブックマークは、こけしや別館2階で、「中央線の酒と薔薇と古本の日々 〜古本酒場ものがたり〜」という高円寺、古本酒場コクテイルの狩野俊さんと角田光代さんのトークショーがあります。
 16:30受付、17:00開演。まだ席あるみたい。もちろんわたしも行きます。

 五日(日)は岡山から来たFクン、本名でいいや、藤井豊さんと扉野良人さんと葉山(逗子)へ。秋野不矩展の最終日。そのあと午後三時くらいから奥成達さんと飲む。『深夜酒場でフリーセッション』(晶文社)をいただく。

《どんな場合にもおいても、ぼくにとって大切なことはいつも〈セッション〉のことである。
 それがジャズの演奏であるか、酒場で酒をのんでいるだけのことであるか、という〈場〉が問題なのではなくて、その〈場〉がどんな楽しいセッションになっているかどうかが常に問題なのであり、その中にいる自分の一喜一憂を発見することの楽しさが一番大切なのである》(深夜酒場でフリーセッション はじめに)

 この日も奥成さんに〈場〉から生れるおもしろさについての話をいろいろ聞かせてもらった。
 葉山から夜は吉祥寺、さらに高円寺と流れる。といっても高円寺ではもう飲めなかった。

 六日(月) 昼まで寝る。藤井クンが岡山に帰る。ひさびさに写真を見せてもらったのだけど、対象との距離感が絶妙で、人柄(おひとよし)ぶりがにじみでている。蟲文庫さんにもちょくちょく行ってるという話を聞き、世間は狭いなとおもう。
 夜、コクテイルで某誌編集者と打ち合わせ。そのあと扉野さんと飲む。中川六平さん、羽良多平吉さんも。その後、扉野さん、羽良多さんと部屋飲み。扉野さんのみやげの日本酒が効いて、最後へろへろに。

 七日(火) 午前中、琥珀で朝食のあと、都丸書店に行って、扉野さんと中野ブロードウェイ(二階、古書うつつ、三階、タコシェ、四階、まんだらけの「記憶」など)を探訪。古書うつつ、詩の棚が充実していてうれしい。菅原克己の『詩の鉛筆手帖』(土曜美術社)などを購入する。今の中野ブロードウェイ、ひとまわりすると古書展や古書市に行ったとき以上に本(漫画以外)を買ってしまう。

 扉野さんが新幹線で帰った途端、今度は先日、広島市民球場ツアーのときにお世話になった堀治喜さん(『球場巡礼』ほか、野球関係の著作多数。段々畑に野球場を作ったこともある)と晶文社の営業のTさん、あと広島出身で今、中央線在住のHクンが高円寺に。
 中通り商店街の港や(はじめていったけど、安くてうまい店だった)、そのあと赤ちゃんで飲む。
 この数日、シラフでいる時間のほうが短いような……。 

2008/10/05

岡山から

 広島に行ったのは学生時代以来と書いたが、最初に行ったのは、船で下関から釜山に旅行したときに、東京から鈍行列車で行って、広島で途中下車して、ファミリーレストランに泊った。翌年、反戦デモに参加、それから大学を中退した年にも行った。
 あと二十四、五歳のときにも鈍行電車で博多まで行った帰りに、広島市内の古本屋をまわったことをおもいだした。

 旅行から帰ってきてすぐ四、五年前まで高円寺に住んでいたカメラマンのF君が岡山県の里庄町から上京した。学生時代にいっしょに仕事をしていた友人も里庄町の出身で、F君は彼の同級生だった。
 現在、F君は高円寺滞在三日目——。
 昼間、わたしは仕事があったので自転車を貸したら、三鷹のほうまで行って写真を撮ってきていた。
 さっきまで古本酒場コクテイルで飲んでいた。

 彼が上京する前、「写真の仕事をするなら東京にきたほうがいいんじゃないか」と会ったこともないのに、電話でけしかけたところ、「わかりました。行きます」と即答。その後、近所に風呂なしアパートを借り、仕事をはじめたかとおもったら「もうすぐ子どもが生まれるんですよ」といわれておどろいた。
 そのときの子どもがもう小学生になっているという。

2008/10/01

古本ツアー・秋

 九月二十七日(土)〜三十日(火)まで旅行。三泊四日で広島、尾道、倉敷、神戸、梅田、京都とまわる。
 扉野良人さんの企画で、今年で閉鎖される広島市民球場に行こうというツアーだったのだが、途中から古本ツアーになった。
 広島はアカデミイ書店(二店舗)とブックオフ、尾道は尾道書房と画文堂、倉敷は蟲文庫、神戸はサンパルのMANYOから高架下の古本屋を歩く。阪神電車で梅田に出て、阪急古書のまちをかけ足でまわり、京都は飲み歩き、帰りはぷらっとこだまだったので東京駅でいちど降り、八重洲古書館を見てから帰宅する。

 神戸と倉敷は半年ぶりだけど、広島市内に行くのは、学生時代以来で、そのときは八月六日の反戦デモ(アナキズム系)に参加するために行った。数年後、そこで知りあったある人に「辻潤が好きな学生がいるんだよ」と扉野さんを紹介してもらったことをおもいだした。
 あと岡崎さんの引っ越しを手伝ったときに知りあった神田伯剌西爾の竹内さん(広島ファンで今回のツアーにも参加)と今年二度も倉敷の蟲文庫に行っているというのも、ヘンなかんじだ。さらに二日前に、南陀楼綾繁さんも蟲文庫に来ていたと知らされおどろいた。

 なんとなく旅に出たくなる周期があって、二十歳から二十五歳くらいのあいだ、ひまさえあれば、自分の行ったことのないところに行っていた。当時あちこち旅行して、手当たり次第に本を読んで、何になるのかわからないまま動きまわっていたことが、十年くらいしていろいろつながってきている。
 そのときどきは自分が何をやっているのかよくわからない。今もこんなことしていて、何になるのかなあとおもうことは多いのだけど、たぶん、自分の予想のつかない、何かにつながることがあるような気がする。

 旅行中ちょっとそんなことをおもった。