2010/06/23

チョコレートウーマン

 手まわしオルガンミュージシャンのオグラさんの名曲「チョコレートウーマン」がYouTubeにアップされています。
http://www.youtube.com/watch?v=6dG4_xjsCPo

 後ろに豆太郎も映ってますね。

                *
(以下、メモがわり)

 仕事のあいま、菅原克己著『詩の鉛筆手帖』(土曜美術社)を再読する。

《中村恭二郎氏は、雑司が谷の、樹木が鬱蒼と茂った大きな邸の一部に住んでいて、ぼくが行ったときには、風邪をひいているといって、ベッドに寝こんでいた。(中略)ぼくの詩を見て、たちまち、君は室生さんが好きだね、と見抜き、「だが最初に室生犀星の影響をうけるということは、たいへんいいことだ。君の詩はナイーブでいい。自分の生地のものをなくさないように勉強しなさい」と教師のようなことを云った》(「〈先生〉の思い出」)

 以来、菅原克己は、中村恭二郎が自分の〈先生〉となったという。

 中村恭二郎の詩集が読みたくなり、夜中、日本の古本屋で検索する。予想はしていたが、安くはない。でも気がついたら、注文ボタンを押していた。売っていた店が予備校時代によく通った名古屋の古本屋だったせいもある。
 
 「自分の生地のものをなくさないように勉強しなさい」という〈先生〉の言葉に、菅原克己は勇気づけられたとおもう。

 おそらく「自分の生地」を大切にしなければならないのは、詩作にかぎったことではない。
 時として「自分の生地」はあまりいいものではない場合もある。それでもなくさないようにしないといけない……とおもう。

2010/06/20

仙台三十時間

 木曜日、雑司ケ谷のひぐらし文庫さんと午後発の新幹線で仙台に行く。午後三時すぎ着。松島観光をしていたわめぞの午前出発組とbook cafe 火星の庭で合流し、宿泊先のホテルへ。
(今回、わたしは仙台の予定も宿泊先もなにも知らずに家を出ている)

 夜、近藤商店でBook! Book! SENDAI!のスタッフと宴会。噂の犬山の五っ葉文庫さんに会う。
 そのあと会場のサンモール一番町商店街を見て、二日酔い防止の炭水化物補給のため、立石書店の岡島さんとなか卯でうどんを食う。午前一時すぎに寝ようとするが、なかなか寝つけなかった。

 金曜日、朝八時五十分にホテルのロビーの集合。寝坊して遅れる。
 本を並べはじめる。通りに人が増えてくる。
 昨年は、わめぞ縁日と一箱古本市の日にちがズレていたので、サンモールでのイベントは、はじめて見る。
 Sendai Book Marketは、家族連れが多く、いわゆる古本祭の雰囲気とはまったくちがう。
 なんとなく、のんびりしている。お客さんが一冊一冊ゆっくり本を選んでいる。
 高校生くらいの若い人が、草野心平の『雑雑雑雑』(番町書房)を手にとったとき、「それはいい本だよ」と心の中で念を送る。買ってくれてうれしかった。

 お客さんからもいろいろ話しかけられる。そういうことに慣れてなくてうろたえる。
 さらにジュンク堂のジュンちゃん作の鳥居とおみくじの前に座っていたら、何人もの人から拝まれる。
 ハチマクラの棚の前で人だかりができている。

 途中、仙台の中古レコード屋さんのヴォリューム・ワンの方を紹介され、近くにあるというので、店まで案内してもらう。
 ほしいレコードがいっぱいあったのだが、片づけのときに割れるかもしれないとおもい、CDを一枚だけ買う。

 日曜日の仕事がなければ、もう一泊して打ち上げに参加したかった。
 
 帰りの新幹線、外の景色を見ていたら、睡魔におそわれ気がついたら、大宮。仙台駅を出たときから武藤さんが、ずっと仙台駅の寿司屋で食ったナカオチの話をしていたのだが、起きてもまだナカオチ、ナカオチと騒いでいた。

 楽しかった。
 得たものもたくさんある。
 それは何かという話はまたいずれ。

2010/06/17

わめぞ、仙台へ

 驚異の集中力を発揮して、仙台に送る本の値付をする。ダンボール三箱。
 昼、立石書店の岡島さんと丸三文庫の藤原さんが集荷にくる。

《Book ! Book ! Sendai 2010》
◎Sendai Book Market わめぞ、仙台へ!
日時:6月19日(土) 11:00〜18:00(一箱古本市は16:00まで)
会場:サンモール一番町商店街
詳細はhttp://bookbooksendai.com/

 book cafe火星の庭で「古本の森文学採集」を開催したのが二〇〇八年七月。時同じく文壇高円寺古書部として、仙台で古本を販売するようになった。
 二年くらい前、前野さんと飲んだときに「文学、売りたいんですよ」といわれたのが、そもそものはじまりである。以来、「文学を売る」ことについて、ずっと考えつづけている。

 文学のおもしろさを知るきっかけになるような本、文学の奥の深さが味わえるような本、そして文学にやみつきになるような本……。
 そういう本を並べていきたい。

 ちなみに今回の一押しは『辻潤選集』(五月書房)です。
 それから『sumus13 まるごと一冊晶文社特集』(二刷)を十冊出品しました。
 ぜひ手にとってみてください。

2010/06/15

叡電で古本を売る

 土曜日、西部古書会館で恒例の「大均一祭」に行く。初日は二百円均一の日。値段を気にせず、目についた本を七、八冊買う。

 月曜しめきりの原稿を書いて送って、夕方三重へ。小学校の同窓会の通知が届いていた。五月にあったらしい。上京後、小学校・中学校の同級生とは誰とも会ってない。
 日曜日、父に白子駅まで車で送ってもらい、近鉄特急で丹波橋駅、京阪にのりついで出町柳に到着する。だいたい二時間半くらい。

 電車に乗ると、本をいれたダンボールが座席の上に置いてある。右隣が100000tさん、左隣がダンデライオンの中村さん。向いの席のエンゲルス・ガールさんがLP盤をずっと抱えている。その隣がインターネット古書店の固有の鼻歌さん。固有の鼻歌さんの本がすごかった。

『sumus』メンバーは、岡崎武志さん、山本善行さん、南陀楼綾繁さん、扉野良人さんとわたしと五人も参加している。
真っ先に売れたのが『コルボウ詩集』。さすが京都。

 電車が動く、窓に立てていた本がパラパラ落ちてくる。八瀬比叡山口まではあっという間だった。到着してからも古本を販売。ライブやDJもあった。車内のスピーカーから風博士の歌が聞こえてくる。
 二往復でどうにか目標の交通費分の売り上げを達成する。千円〜二千円の本がよく売れ、三百円〜五百円の本が売れ残った。「わめぞ」とは逆の現象。いやあ、おもしろかった。打ち上げも。
 古本史(?)に残るイベントとして語りつがれることであろう。

 今回出品分の残りはガケ書房で売ってもらうことになりました。まだまだいい本ありますよ。
 詳しくは『小説すばる』連載の「古書古書話」に書く予定です。

※書肆紅屋さんのブログに重大発表(http://d.hatena.ne.jp/beniya/)が告知。七月中旬、楽しみです。

2010/06/10

うーん、うーん

 一箱古本列車の本、箱づめ終わる。重い。つめこみすぎたか。ガケ書房のUさん、すまぬ。

 日曜から断酒して仕事するも、ちっともはかどらない。
 親知らずが虫歯になっている。もうすこし早く抜いておけばよかった。ひまはあるのだが、今は行く気がしない。

 すこし前に深夜のテレビで、豆腐屋はなぜ豆腐を朝早く作るのかというクイズをやっていた。
 答えは一日のうちで気温の変化が少ない時間帯(午前一時から午前六時)だからということだった。

 わたしが仕事をするのもその時間帯であることが多い。ということは、長年の昼夜逆転生活は、理にかなっているのではないか。人は、自分に都合のいい情報を信用する傾向がある。
 その日の調子が、気候や気温に左右される。昔からそうだった。年々ひどくなっている気もする。

 横光利一著『覺書』(金星堂、一九四〇年刊)所収の「書けない原稿」という随筆にも、そんな話が出てくる。
 天候はからだの細部に影響する。三十歳すぎると、天候が人間の運命を支配するとまでいう。

 横光利一は、頼まれた原稿をすべて引き受ける。しかし、引き受けた原稿は、かならずしも書くべきだとはおもっていない。

《何ぜかと云へば、書けないときに書かすと云ふことはその執筆者を殺すことだ》

 だから、書けないときには書かない。すると、不義理をしている編集者にたいし、いつか気にいった原稿が書けたときに送らねばすまぬという気持になるそうだ。
 たしかにそのとおりだ。そのとおりだが、虫のいい話だという気もしないではない。
 無名の書き手が、横光方式を採用すれば、おそらく二度と原稿を頼んでもらえないだろう。いくら渾身の原稿が書けて持ち込んでも、門前払いをくらうかもしれない。

 横光利一は原稿が書けないとき、家の中を歩きまわる。ふと気がつくと、便所にはいっている。こんなところに何しに来たのかとおもい、便所を出る。格子に頭を叩きつけながら「うーん、うーん」と声を出す。

 パソコンが熱くなって、変な音がする。
 これ以上、仕事をするなというシグナルだと判断し、今日は寝ることにする。

2010/06/03

一箱古本列車

告知です。

左京ワンダーランド〈ファイナル〉イベント
『風博士と行く一箱古本列車 inエイデン号』

2008年3月より定住所を持たず、CDとライブと古本の売り上げだけで各地を転々とし生活しているミュージシャン、風博士の4thアルバム『SOMETHING OF MUSIC』の発売を記念して、レコ初記念ライブと、2005年に東京の不忍ブックストリートで始まったフリーマーケット形式の一箱古本市を、左京ワンダーランドのエリア内を走る叡山電車の車両内で開催いたします。

今回このイベントでは、風博士のワンマンライブ(投げ銭制)、一箱古本市に加え、フリペとミニコミ『ぱんとたまねぎ』発酵人が選ぶ、左京区のパン屋10店舗による「ワン(1)ダーパン」の販売あり、ちせのチャイ、なやの珈琲の出張店舗あり、hellbent labのTシャツ・エコバックの販売、風博士もりあげ隊による古い本の詠みうたい、DJ堀部篤史による列車にちなんだ選曲Party、パウロ野中のタロット占いコーナーなどなど、盛りだくさんの内容でお送りしたいと思います。

【日時】2010年6月13日(日)
(1)12:45集合−15:10頃解散 (2)15:15集合−17:40頃解散
【場所】叡山電車・出町柳駅集合→八瀬比叡山口駅(約90分間停車)→出町柳駅解散
【参加費】¥500(乗車賃含む)
※ご予約の方は、ガケ書房へ電話(TEL 075−724−0071)もしくは店頭にて受付。
お名前・電話番号・チケット枚数・(1)(2)どちらの列車がご希望か、お伝えください。
※尚、満員電車の際、ご乗車をお断りする場合がございますので、ご予約のほうをお勧めいたします。あらかじめご了承ください。

【Live】風博士、風ヘルパー〔水瓶(アコーステイックトリオ)×田辺玄(WATER WATER CAMEL )〕
風博士もりあげ隊〔下村よう子(薄花葉っぱ)×にしもとひろこ(たゆたう)×ファンファン(吉田省念と三日月スープ)〕

【Dj】堀部篤史(恵文社一乗寺店)

【Furuhon】
Hedgehog Books and Gallery、東京コーヒー(パウロ野中)、りいぶる・とふん(扉野良人)、株式会社ひつまぶし(ガケ書房店主)、ラヴラジル書店(風博士)、LOVE 33 BOOKS(恵文社一乗寺店店長)、ヲトメ堂書店(京都造形芸術大学クリエイティブ・ライティングコース)、岡崎武志堂(岡崎武志)、思いの外〜京都風来列車編〜、町家古本はんのき、文壇高円寺古書部(荻原魚雷)、古本けものみち(南陀楼綾繁)、固有の鼻歌、古書コショコショ、古書善行堂(山本善行)、エンゲルス・ガール、デマエ書房(山崎書店店主)、メリーゴーランドKYOTO(京都店店長)、Just add Life、100000t

【Pan】
パンドラディ、パン工房RK、ちせ、GREEN GABLES DREAM、machikado-kitchen tonto、
東風、テクノパン、'apelila、 Sarah moon、 yugue

【Drink】チャイ(ちせ)、珈琲(なや)

【T-shirt・Ecobag】hellbent lab

【Tarot】パウロ野中(鑑定料 一件¥2000 ※ご希望の方は、ご予約の際に「タロット希望」とお知らせください)