文壇高円寺

2022/03/28

明るい風

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 散歩のついでに古本屋に行く。今のわたしは歩くことのほうが優先度が高い。どこに行くか決めずに歩く。体にまかせる。といいつつ、だいたい同じようなコースを歩いてしまうのだが、それもまたよし。  先日買った福原麟太郎著『春のてまり』(三月書房、一九六六年)——「三書三様」と題した随筆で...
2022/03/25

春の散歩

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 ついこの前、三月になったとおもったらもう下旬。時は流れ、仕事は進まず、昨晩、ひさしぶりに日付が変わる時間に飲みに行く。日常が戻りつつある。  南陀楼綾繁編『中央線小説傑作選』(中公文庫)——黒井千次の「たまらん坂」を読み出した途端、引き込まれる。黒井千次は高円寺生まれと知る。「...
2022/03/19

現実

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 十六日深夜の福島県沖の地震で床に積んでいた本が崩れた。本棚の上に積んでいた本も落ちた。  東日本大震災の数ヶ月前にマンションが水漏れした時、工事に来た人から「今すぐ本棚を固定しなさい」といわれた。すぐ実行した。二十年ちょっと前、寝る部屋の本棚を腰の高さのものに変えた。阪神・淡路...
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荻原魚雷
おぎはら・ぎょらい。1969年三重県鈴鹿市生まれ。1989年秋から高円寺在住。著書『借家と古本』(スムース文庫、コクテイル文庫、品切)、『古本暮らし』『閑な読書人』(晶文社)、『活字と自活』『書生の処世』『日常学事始』『古書古書話』(本の雑誌社)、『本と怠け者』(ちくま文庫)、『中年の本棚』(紀伊國屋書店)、最新刊は荻原魚雷+パノラマ地図研究会『東海道パノラマ遊歩』(ビジュアルだいわ文庫)/編著『吉行淳之介ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)、梅崎春生『怠惰の美徳』、尾崎一雄『新編 閑な老人』、富士正晴『新編 不参加ぐらし』(中公文庫)、『新居格随筆集 散歩者の言葉』(虹霓社)/『フライの雑誌』、WEB本の雑誌、毎日新聞などで連載。『sumus』同人。メールアドレスはgyoraiogihara@gmail.com(@は半角に変換)
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