文壇高円寺

2025/10/13

西へ

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 歌枕への興味から土屋文明著『万葉紀行』(筑摩叢書、一九八三年)を西部古書会館で買った。もともと一九四三年に刊行された本で何度も復刊している。『続・万葉紀行』(筑摩叢書、一九八三年)もある。  十月九日(木)、三重に帰省。小田急で新宿駅から小田原駅へ。小田急に乗っている間、東海道...
2025/10/08

三十六

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 高円寺に移り住んだのは一九八九年十月中旬。かれこれ三十六年。干支三周。若いころの社会不適応は、年をとり、すこしずつ改善してきた自負があるのだが、今度は時代不適応になりつつある。無人レジで同じ商品のバーコードを二度読み込み、店員を呼んでやり直すみたいなことをしょっちゅうやってしま...
2025/10/03

新宿まで

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 月末しめきりの原稿を一本書いて、次の仕事に取り掛かる前に頭を切り替えたくて東高円寺まで散歩する。途中、天祖神社に寄る。涼しい。歩いているうちに体が軽くなってきたので前から気になっていた青梅街道のひとつ南の道を散策することにした。新渡戸文化学園の南、杉並区和田三丁目から中野区本町...
2025/09/29

秋の気配

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 九月がもうすぐ終わる。プロ野球ペナントレースも終盤、ほぼ順位も決まった。毎日、引退、戦力外のニュースが流れる。ヤクルト川端慎吾選手が引退を発表。代打で二塁打。全盛期と変わらぬ美しいスイングだった。川端選手が首位打者になったのは二〇一五年、真中満監督のころか。あれから十年。年をと...
2025/09/25

源平物語絵

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 一日中眠い。年に何回かそういう時期がある。今もそう。心身の修復期と考えている。神経痛の予防は休むか寝るかしかない。水分補給も欠かせない。  五十半ばになると無理をしないための細かい工夫がいる。いかに余力を残すか。怠惰の言い訳におもうかもしれないが、その調整をしくじると長い低迷が...
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荻原魚雷
おぎはら・ぎょらい。1969年三重県鈴鹿市生まれ。1989年秋から高円寺在住。著書『借家と古本』(スムース文庫、コクテイル文庫、品切)、『古本暮らし』『閑な読書人』(晶文社)、『活字と自活』『書生の処世』『日常学事始』『古書古書話』(本の雑誌社)、『本と怠け者』(ちくま文庫)、『中年の本棚』(紀伊國屋書店)、最新刊は荻原魚雷+パノラマ地図研究会『東海道パノラマ遊歩』(ビジュアルだいわ文庫)/編著『吉行淳之介ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)、梅崎春生『怠惰の美徳』、尾崎一雄『新編 閑な老人』、富士正晴『新編 不参加ぐらし』(中公文庫)、『新居格随筆集 散歩者の言葉』(虹霓社)/『フライの雑誌』、WEB本の雑誌などで連載。『sumus』同人。メールアドレスはgyoraiogihara@gmail.com(@は半角に変換)
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