土曜夕方、西部古書会館。今回も三冊縛り。『写真集相模原』(相模原市教育研究所、一九八二年)、『「モダン昭和」展』図録(NHKサービスセンター、一九八七年)、『鐵』文化特集「東京・鉄の文化地図」(川崎製鉄株式会社、一九八四年)。三冊七百円。『鐵』は、神吉拓郎、安田武、永六輔がエッセイを書いている。「文学の中の鉄と東京」という記事——尾崎一雄『芳兵衛物語』、上林曉『母ハルエ』などを取り上げている。滝田ゆう『懐かしのチンチン電車』も。執筆者の名前は不明だが、いい記事だった。読んでいると、中に「ごあいさつ」と題した黄緑の紙がはさまっていた。
《「鐵」誌は、当社の広報誌として昭和45年に創刊し、現在126号を数えております。(中略)今回、とくに鉄の文化的側面をより深く考えてみるために、ページを倍増し、別冊として特集号を編集いたしました》
この別冊は六十頁ちょっと。巻末の「編集室通信」によると、制作の所用日数は約五ヶ月とのこと。藤森照信が企画段階から深く関わっていたようだ。
木曜夕方四時すぎ、高円寺駅の総武線ホームの端(阿佐ケ谷寄り)から久しぶりに富士山が見えた。しばらくぼーっと眺めていたら、いつの間にかすぐ隣で小学生男子も富士山を見ていた。
五十代以降、高円寺駅から電車に乗る日(中央線の快速には滅多に乗らない)も週二日くらいになったので富士山が見えると嬉しい。帰りはドコモタワーを見る。阿佐ケ谷寄りの八号車あたりの総武線ホームは、駅の南口の広場のイルミネーションとドコモタワー、都庁のライティングが見える。ドコモタワーは中野寄りの総武線ホームの端からも見えるが、八号車付近のほうがおすすめ。
そろそろ中野区大和町の大和北公園の巨大なイチョウも見ごろか。先週末はまだ葉が緑だった。大和北公園からすこし北に行くと妙正寺川にたどりつく。夕方、天気のいい日に妙正寺川を鷺ノ宮方面に歩くのも楽しい。途中、マルエツ中野若宮店とツルハドラッグ中野若宮店がある。買物して家に帰る。