2026/02/10

蠟梅

 日曜日、衆議院選挙は雪。前日、梅里中央公園で蠟梅(ろうばい)を見る。黄色の花(薄い黄、濃い黄)でロウというかプラスチックみたいな花だった。香りがすごくよかった。中国原産の落葉低木で江戸前期に日本に入ってきた。ロウバイ科ロウバイ属に分類される。ちなみに梅はバラ科サクラ属である。

 選挙の開票速報を見ながら、いろいろおもうところはあった。選挙期間中、心ここにあらずといった表情の中道改革連合の野田佳彦共同代表の姿が忘れられない。

 選挙の日にはグッドルーザーとは何かと考える。そのたび、ジョン・マケイン(共和党)のことを思い出す。二〇〇八年のアメリカ大統領選敗退後の演説は素晴らしかった。
 わたしはジョン・マケインが好きすぎてアニメ『負けヒロインが多すぎる!』を全話視聴した。

 今回の選挙は中国問題および安全保障は隠れた(隠れていなかったが)争点だった。日中の良好な関係を望むが、中国の度重なる恫喝に屈するのは拒絶したい。
 中国の圧力が激しくなればなるほど、国防や日米同盟の意義が高まる。

 沖縄の選挙結果はその象徴だろう。

 本来、日中関係は日米関係よりずっとつながりが深い。中国文化の恩恵はとてつもなく大きい。これ以上、嫌中感情が強まってほしくない。
 一個人の中にも様々な矛盾した感情がある。

2026/02/07

絵巻マニア

 渡辺京二著『さらば、政治よ 旅の仲間へ』(晶文社、二〇一六年)所収の「二つに割かれる日本人」を再読する。

《長い間、人間は天下国家に理想を求めてきましたが、これもうまくいかなかった。人間が理想社会を作ろうとすると、どうしてもその邪魔になる奴は殺せ、収容所に入れろ、ということになるからです》

《政治とはせいぜい人々の利害を調整して、一番害が少ないように妥協するものです。それ以上求めるのは間違っているんですよ》

 このインタビューを読んだのは四十代半ばだが、二十代のころから、わたしもなんとなく政治は、妥協と考えていた。
 みんながすこしずつ損を引き受ける。不具合をすこしずつ整備する。一気にすべての問題を解決できない。

 国政に関しては安全保障とセーフティーネットを重視している。小選挙区は保守系、比例はリベラル系、またはその逆——といった感じで一つの政党に肩入れしないよう心がけている。
 春夏の高校野球、自分の出身県の高校が敗退した後、気になる選手がいる高校を応援する。勝っても負けてもとくになんともおもわない。そういう感覚に近い。

 土曜日、西部古書会館。『絵巻マニア列伝 六本木開館10周年記念展』(サントリー美術館、二〇一七年)、伊藤榮洪著『ぶらり雑司が谷文学散歩』(豊島区、二〇一〇年)など。物語絵巻、古地図関係の図録は活字が頭に入ってこないときでも読める。最近は、絵巻に描かれる海や川の絵が好きになった。淡い藍色のような水の色がいい。『絵巻マニア列伝』では「誉田宗廟縁起(こんだそうびょうえんぎ)」の絵巻がよかった。室町時代の絵巻物。誉田八幡宮がどこにあるのかも知らなかった。大阪府羽曳野市。もより駅は近鉄南大阪線の古市駅。近くに東高野街道も通っている。わたしの郷里の三重県鈴鹿市のもより駅から三時間くらい。日帰りで行けなくもない。

 明日の選挙の投票先、比例をどうするかまだ迷っている。

2026/02/03

雑記

 日曜、セシオン杉並から梅里公園。セシオン杉並、期日前投票がはじまっていた(わたしはまだ投票先を決めていない)。

 自分が住んでいる町の選挙区の候補者の経歴を見る。比例の投票先を絞り込む。事前に考えるのはそのくらい。杉並区は選挙区が二つ(東京八区、二十七区)に分かれていて、高円寺界隈はその境なのでけっこうまぎらわしい。

 新聞各紙は自民党の圧勝と予想している。たぶんそうなる。自民党は大勝したあと次の選挙で負ける傾向がある。議席を増やしそうなのはチームみらいか。すでに中道改革連合は選挙後の分裂を心配する声がある。おそらく分裂する。

 前にセシオン杉並の三階の窓から富士山が見えるかどうか——という話を書いたが、見えないかもしれない。富士山っぽい山の影が見えたのは勘違いだったか。わからない。田代博著『「富士見」の謎』(祥伝社新書、二〇一一年)の「第二章 都内路上富士」に東京メトロの新高円寺駅もよりの五日市街道(梅里二丁目、松ノ木三丁目あたり)から富士山が見えるとあったが、何度か歩いたが、確認できていない。

 梅里公園の梅、烈公梅、酔心梅、未開紅、鹿児島梅、月影枝垂、織姫、白加賀、紅千鳥、藤牡丹枝垂、見驚、南高、米良、まだ咲いてなかったが、思いのままなどがある。意外と白い花が咲く梅があることを五十代半ばすぎて知る。高円寺に住んで三十数年になるが、梅の季節に梅里公園を歩いたことがなかった。