2026/06/30

ハンゲショウ

 先週は雨続き。変則睡眠期も続いている。新宿で飲んだ帰り道、財布と本をなくす夢を見る。夢の中で焦りまくる。夢でよかった。現実には三十年以上、財布を落としていない。

 桃園川緑道を通り、中野に行ったり阿佐ケ谷に行ったりの日々。東高円寺から環七のあたりの桃園川緑道の花壇でドクダミ科のハンゲショウを見る。まだ葉は緑。季節の半夏生は夏至の十一日目だから、まもなくか。
 蚕糸の森公園近くのマルエツプチ東高円寺駅前店が六月十八日(木)にオープンした。マルエツは夜の割引タイムによく行く。

 街道の研究をはじめて以来、あちこちの宿場町を訪れたが、雨の日は歩かなくなった。降雨時は遠くが見えず、景色を楽しめない。人があまり歩いていないので車も怖い。そういう日は図書館や郷土資料館などに行く。

 六月二十七日(土)から西部古書会館は大均一祭。初日二百円、二日目百円、三日目五十円で五十冊。古地図、万葉集の本、焼物の本、古雑誌、漫画……。
 初日は午前十一時台、『滑稽とペーソス 田河水泡“のらくろ”一代記展』(町田市民文学館ことばらんど、二〇一三年)など。田河水泡は詩もいい。
 二日目は昼すぎ、『飛ぶ教室』特集「まど・みちおのふしぎなポケット」(二〇〇八年秋号、光村図書)が買えてよかった。まど・みちおは百四歳まで生きた。最晩年まで詩を書いたり、絵を書いたりしていた。

 その日、買った本、読んだ本によって書くものが変わる。行き当たりばったり。そのほうが書いていて楽しい。書き終わってからいい資料が見つかることもよくある。

 三日目の均一祭は遅い時間に行ったが、一冊五十円に浮かれて、ちょっとでも気になった本(古文の参考書など)をカゴに入れていたら、片手で持ち上がらないくらいの重さになった。会計で「千三百円」といわれ、あまりの安さに戸惑う。

 目標が定まらない雑読人生。種をまかずに畑を耕し続けている気分である。バラバラに散らばった点をどうにかつないでいきたい。自分にしかわからない謎の絵になりそうな予感がする。

2026/06/26

人と作品

 雨続き。湿度が高い。眠りが浅い。万葉集を読む日々。毎日、山上憶良のことを考えている。先週、電車で荻窪に行った。総武線のホームの端(阿佐ケ谷駅寄り)から富士山が見えた。古書ワルツで『唯一者』(『唯一者』発行所)の創刊号(一九九七年)など、雑誌を何冊か買う。

 morc阿佐ヶ谷で上映していた『怪獣と老人』は連日盛況だった。二十四日(水)の上映後のトークショーもどうにか無事終了(劇団ひとりさんが登壇し、盛り上がる)。
 阿佐ケ谷の古書コンコ堂に寄ってから会場に行く。漫画三冊。待ち合わせをしていたわけではないが、コンコ堂で古書ワルツの野村泰弘さんと会う。

『怪獣と老人』を観るのは二度目。あらためて村瀬継蔵さんの生き方に感銘を受けた。八十代の村瀬さんは体の調子がよいとはいえない状態にもかかわらず、朗らかで楽しそうにしている。そういう姿を見て「自分も何か作ろう」という気持になった。

 特撮はお金も手間もかかる。CGの普及により、怪獣造形師の仕事も減りつつある中、特撮の技術を磨き続け、次世代に継承しようとする。

 村瀬さんが怪獣の造形で発泡スチロールみたいなものをさくさく切っているときの手つきが神々しかった。

 村瀬さんが関わった作品だと『クレクレタコラ』が好きだった。主題歌も覚えている。

 この日、ひさしぶりに暖流で飲む。おにぎりがうまかった。

2026/06/18

阿佐ケ谷で『怪獣と老人』

 造形作家の村瀬継蔵さんのドキュメンタリー映画『怪獣と老人』(監督:中野伸郎さん、プロデューサー:小川剛さん)がmorc阿佐ヶ谷にて6月19日(金)から25日(木)まで上映します。初日から毎日舞台挨拶あり。二十四日(水)はわたしと古書ワルツ荻窪店の野村泰弘さんが登壇します。

上映時間:
    •    6月19日(金)、6月22日(月)〜25日(木) 19:30〜20:55
    •    6月20日(土)、6月21日(日) 15:30〜16:55
場所:1Fスクリーン「Morcウエ」(全席指定席)
前売券:1300円

◎morc阿佐ヶ谷
東京都杉並区阿佐谷北2-12-19-B1F(阿佐ケ谷駅徒歩3分)