2008/05/05

「外市」終了

 池袋往来座の「外市」無事終了。わが刺客、白シャツ王子(古書文箱)は、きわどい差ながら、わめぞ絵姫に勝利。でかした。

 今回はにわとり文庫さんの売り上げにずいぶん協力したかも(まだまだほしい本があった。近々お店に行きます)。『吉行淳之介対談浮世草子』(三笠書房)は、はじめて見た。本の形にビックリだ。
 縦二十六・五センチ、横二十七センチ。デカすぎて逆に気づかない。一九七一年で定価が二千五百円の本だから、当時としてはかなり高い本だったのではないか。あんまり売れなかったような気がする。
 口笛文庫出品のプラスチックの仕切板、新潮文庫の志賀直哉も買った。
 聖智文庫の追加本にはわめぞメンバーも騒然となる。あまりの安さについ遠慮してしまった。あとで「買えばよかった」とおもう。

 打ち上げには大阪から上京中のBOOKONNの中嶋さんも参加。「ahoaho-expo」は大人気だった。それが、ガイチ主義。おもしろいですよ。
 そのうち「外市」のスペシャルゲストで参加することになりそう。

 宴会後半、わめぞ絵姫にからまれてわき腹をつって倒れる。追い討ちをかけるようにわき腹をつっついてくる。
 ほんとうに痛かったです。

2008/05/04

王子リード?

 連休、といっても仕事。でも池袋往来座の「外市」には行く。
 神戸の口笛文庫さんの出品物、おもしろい。
 太宰治の角川文庫のプラスチックの書店の棚用の仕切板(正式名称はなんていうのかわからない)を買う。百円。まだ芥川龍之介とかカフカとかいろいろあった。二日目の夕方まで残ってたら、全部買いたい。

 往来座の店内の棚も充実していたなあ。

 初日「白シャツ王子」なるニックネームがついてしまった古書文箱のU君とわめぞ絵姫の武藤さんの売り上げ対決は、今のところ王子のリードのようだ。でも僅差だ。
 とりあえず、U君、仕事が見つかったようでなにより。

 そのあとコクテイルで大阪から上京中のBOOKONNの中嶋大介くんと飲んだ。いや、飲んだような気がする。
 仕事してます。大丈夫です。順調です。ごあんしんを。誰にいってるんだ……。

2008/05/01

気分転換

 一仕事終え、次の仕事にとりかかるため家事をしたり、古本屋をまわったり、喫茶店に行ったりする。夜だと軽く飲む。軽く飲んでちょっと寝てそれから仕事をする。
 ずっと机にかじりつても、仕事がはかどるわけでもない。かえって効率がわるい。
 たとえば、あらかじめ何時から何時までは原稿を書くと決め、時間がくれば、仕事をやめて、一区切つける。
 そうすると、原稿を書く時間までは心おきなく遊べる。「今日の仕事は終わった」という気分も味わえる。それで「さあ、飲むぞ」と……。
 しかし、なかなかそういうふうにはできないのである。この先、そんなふうにできたらいいなあという願望をいってみたまで。

 昨日、自転車で阿佐ケ谷に。パラフィン紙とゲルインクのボールペン(パイロット)のなんというんだ、あれは、0・7ミリのつめかえ用のインクを買う。
 元高原書店のSさん(通称・助教授)とひさしぶりにしゃべる。「阿佐谷南口駅前のふるほんや」が移転になるそうだ。次の場所はまだ決まっていないという。
 北口の「ゆたか。書房」で梅崎恵津ほか『幻化の人・梅崎春生』(東邦出版)があった。ほしかった本だ。
 高円寺に戻ってZQで「サウスウエストF.O.B」というバンドのCDを買う。一九六八年のアルバム。コーラスも演奏も絶品だが、すこしアングラ臭(嫌いではないが)もある。

 今日は一日中仕事。
 夜、池袋往来座の「外市」に出品する古本を立石書店の岡島さんと退屈君が取りに来てくれた。
 前回以上に自信の品揃えです。
 そのあとコクテイル。ささま書店のN君に天野忠の署名本(『單純な生涯』コルボウ詩話会と『重たい手』第一藝文社)をありえない値段で売ってもらう。手にとった瞬間、全身から汗が出た。
 天野忠はその詩のすばらしさもあるけど、どんな時代、どんな場所でも、天野忠なら大丈夫なかんじがする。

(告知)
 PR誌『ちくま』、五月号も掲載されました。先月号から二ヶ月連続で掲載(まさに不定期)。
 今回は「昔日の客と店主と写真集」。
 写真集は『ブルデル彫刻作品集』(筑摩書房)のこと。