2020/06/22

列外

 十五日、特別給付金が振り込まれていた。二十代のはじめごろからある少部数の同人誌を集めているのだが、創刊号が未入手で——気長に探していたのだが、ついにネットの古本屋の力を借りることにした。あと戦前の杉並区の地図も買った。

 たまにツイッターやブログで二十代や三十代の人の文章を読む。世代のちがう彼らはわたしのまったく知らない漫画を読み、ゲームをして、音楽を聴いている(固有名詞がほとんどわからない)。
 だけど、集団生活が苦手であんまり働きたくなくて趣味にお金や時間を費やして……というタイプはどこかしら思考が似てくるのかもしれない。
 社会にたいする見方にしても早急の結論を出すやり方ではなく、人間のダメなところを許容し、失敗を責めず、自分も他人も適当にぐだぐだと生きていける世の中のほうが暮らしやすいのではないかと考えている。
 寛容ともいえるが、いいかげんともいえる人生観だ。

 まわりのみんなが力を合せて何かのプロジェクトに立ち向かっているときも常にそれ以外のことを考えている。
 なるべく邪魔をしたくないから、すみっこのほうでひっそりと時間をつぶしている。
 そして家に帰ると誰に頼まれたわけではない文章を書いたり絵を描いたり音楽を作ったりしている。彼らはいつだって寝不足だ。
 当然やる気がないと文句をいわれる。

 といって下手にやる気を出すとプロジェクトの意義そのものを否定するような提案をしかねない。だから終始黙っているのだが、そういう心情はおそらく周囲の人には理解されないだろう。

 中年のおっさんになったわたしにいえることはちゃんと栄養のあるものを食い、睡眠時間だけはきっちり確保しろということだ。

 あとは好き勝手に生きればいいとおもいますよ。責任はとれませんが。