2020/11/05

掃除の途中

 気がつけば十一月。部屋を掃除し、コタツ布団を出す。押入からコタツ布団を出すと扇風機をしまう。
 コタツ布団期が十一月から四月末、扇風機期が五月から十月末――どちらも半年くらいなのだが、扇風機の時期のほうが調子がいい。

 朝九時くらいに寝て、昼すぎ起き、二時間くらい仕事して、それからまた寝て起きたら夜八時とか九時とかになっていて、それから朝まで起きている。体内時計が二十四時間周期と合わない。そういうときは神経を休めることに専念する。古本を読むか、レコードを聴くか。あと散歩か。それでよしとする。

 古山高麗雄著『一つ釜の飯』(小沢書店、一九八四年)に「死んでもラッパを」というエッセイがある。
 昔、修身か何かの教科書に弾丸が当たってもラッパを手放さない兵隊の話があった。作家も死ぬまでペンを持ち続けるべきか。古山さんはそういう考え方を「億劫」におもう。

《毎日を大切にして生きいそぐのもよい、死ぬまで励むのもよい、が、私は、自分がそうだからか、日本人はもっと、互いに、だらしなさやいい加減さをゆるす気持をもってもいいのではないか、と思っている。(中略)無論、本人が励むのはいい。しかし、他人にもそれを求め過ぎてはいないだろうか》

 そのときどきの体調と相談しながら、必要最低限の仕事(家事)をして、あとはのんびりすごしたい。

 というわけで、これから掃除の続きをする。