2008/02/24

この春ついに

 土曜日、ひさしぶりの西部古書会館。昼からアルバイト。今日はあたたかいなあとおもっていたら、帰り、強風で電車の時刻が大幅に乱れた。東京駅の中央線のホームはものすごい人だかりで身動きがとれない。これはいかんと、改札を出て、東京メトロ東西線の大手町駅まで歩き、地下鉄で帰る。
 夜、めちゃくちゃ寒い。

 古本酒場コクテイルのホームページで連載中の中川六平さんの「泥鰌のつぶやき」を見たら、三月末刊行予定の扉野良人さんのエッセイ集のことが書いてあった。
 今年にはいってから、中川さんと会うたびに、この本の話になる。目次の並びを見て、これはすごい本だと確信する。
 扉野さんの書くものは、とにかく時間と手間がかかっていて、読むたびに感心させられてきた。

『sumus』同人で、わたしのいちばん古い知り合いは扉野さんである。まだ扉野さんが東京に住んでいたころ、「思想の科学」の編集者に紹介されて高円寺で飲んだ。会ったその日にアパートに泊っていった。
 それからしばらくして同じ飲み屋で岡崎さんと会った。ある日、岡崎さんと飲んでいたとき、「こないだ、京都に行ったら、びっくりするくらい古本のことに詳しい若者がおってなあ」というので、わたしは「○○君(扉野さんの本名)でしょ」と即答した。
「なんや君ら知り合いか」
 知り合いといっても東京で飲んだのは一回だけ。それだけ扉野さんの印象は強烈だったのである。

 装丁も楽しみだ。

 夜、三月一日(土)、二日(日)の池袋古書往来座の「外市」に出す本の値段付をする。一周年、早い。
 売る立場でありながら「外市」ではずいぶん本(あとガラクタ)を買っている。長年、古本屋通いをしていても、ほんとうに知らない本がたくさんある。とくに「外市」は、自分のアンテナに引っかからない本と出くわすことが多いのだ。

 それから四月五日(土)には、わめぞ新イベントの「月の湯古本まつり」も開催される。
『sumus』同人からは、京都から林哲夫さん、山本善行さん、扉野良人さん、東京から岡崎武志さん、南陀楼綾繁さん、わたしも出品する。さらに今、林さんの作っている『spin』に関わっている「エエジャナイカ」の北村知之君も参加するそうだ。

※詳細は「わめぞ」ブログ(http://d.hatena.ne.jp/wamezo/)にて