2024/07/21

DAIBON

 土曜昼三時、西部古書会館。今村秀太郎『大雅洞本』(並製、古通豆本、一九七九年)、『サライ』特集「金、絹、砂糖…を運んだ『物産街道』を歩く」(一九九九年十月二十一日号)、名古屋市博物館編『写真家 寺西二郎の見た昭和 表現と記録』(風媒社、二〇〇八年)など。『サライ』特集「物産街道」面白い。岐阜美濃から琵琶湖東岸の朝妻湊の「紙の道」は水路と陸路をつなぎ、近江、京へ。

《長良川を下り、揖斐川の支流牧田川沿いの船附・栗笠・烏江の三湊に荷揚げされた美濃紙は九里半街道を運ばれた》

 美濃紙の歴史は奈良時代まで遡る。「紙の道」は米原、関ヶ原などを通る中山道(東山道)とも重なる。木曽三川は流れが変わっているので「紙の道」も時代により経路の変遷があったとおもわれる。

『写真家 寺西二郎の見た昭和』は二〇〇五年刊の復刻、昭和三十年代、四十年代の名古屋の写真集。わたしは昭和の最後の年に名古屋の予備校に通っていたのだが、再開発前の名古屋駅周辺の写真を見ると懐かしさがこみ上げてくる。

 夕方、大和町八幡神社の大盆踊り会(DAIBON)に行く。途中、あづま通り、ヨーロピアンパパの店頭ワゴンで尾仲浩二責任編集『街道マガジン』(vol.4、二〇一七年)を買う。早稲田通りをこえたあたりから雷が鳴り出す。住宅街に提灯もちらほら。珍盤亭娯楽師匠のDJ盆踊り(「NEBUTA BOUND GET DOWN SNOW FUNK」など)を見て、生ビールを飲んで帰る。雨が降りはじめる。大和町八幡神社は小さな参道もあり、日課の散歩でよく寄る。

 深夜、豪雨になる。