2012/06/02

神宮球場

……5月末、二日連続で交流戦の日ハム×ヤクルト戦を神宮球場の外野自由席で観た。
 一日目は完封負け(ヤクルト一〇連敗。引き分けなしの一〇連敗は五十九年ぶりだそうだ)で消化不良だったのだけど、二日目は畠山、飯原のソロ、ミレッジの満塁弾もあって、酒がうまかった。
 ミレッジ、走塁も守備も全力で見ていてすごく楽しい。
 出番はなかったけど、二軍から上がってきた松井淳も期待の選手。スタメンで見たいなあ。

 仕事帰りにふらっと神宮球場に行って、野球を見ながら酒が飲む。上京してよかったとおもう。

 試合がある日は一試合三時間、さらに新聞や雑誌を読み、データを調べたり、誰に頼まれたわけでもないのにチームの不調の原因を考えたり、なんやかやで五時間くらい消費してしまう。プロ野球ファンならよくあることかもしれないけど、気をつけないと昼も夜も野球浸りになる。
「こんなことをしている場合ではない」とおもいながら、やめるにやめられない。

 だいたい五、六年周期でそういう状態になる。毎年だと身がもたない、というか、生活に支障をきたす。ところが生活に支障の出ない範囲で……なんていっているうちは、快楽は得られない。

 この十年くらいずっと欲望を抑制し続けていた。昼酒もやめたし、ゲームもやめたし、漫画喫茶通いもやめた。
 やめたらやめたでそのうち平気になることはわかった。

 野球に関してもいずれそうなるかもしれない。
 今年は無理だけど。

2012/05/25

クリティカル・モーメント

……平尾誠二著『理不尽に勝つ』(PHP研究所)を読んでいて、「クリティカル・モーメント」という言葉を知った。

 ラグビーなどのスポーツで「勝敗を分けるような重要な一瞬」という意味。ものすごく不利な局面を一瞬でひっくり返したり、逆にほんのちょっとしたミスで逆転されたり、勝負の世界にはそんな「クリティカル・モーメント」がある。

 平尾誠二によると、「イギリス人は、この瞬間を見極めるのがとてもうまい。というか、どの瞬間、場面がそれなのか感覚的にわかる」らしい。
 一瞬の判断、あるいは行動が、勝敗を分ける。それを見極める感覚は、常日頃から一瞬一瞬を大切にしていないと身につかない。

 またこの本の中で、日本の選手の「クリティカル・モーメント」の感覚が鈍っているのは、対戦相手のデータを分析し、事前のシュミレーションをしすぎているせいではないかと疑問を投げかけている。
 データや情報が大切なことはいうまでもないが、シュミレーションを重視し、監督やコーチの指示に従うだけでなく、ゲームの流れを見極めながら、選手たちは自らの判断でゲームを進めなくてはならない。
 でもそういう判断ができない選手が増えている。

《あまりに安全、確実を求め過ぎて、選手がチャレンジする気持ちや冒険心を奪っているのではないかと……》

 一瞬の判断(決断)が、一試合の勝敗だけでなく、その後の人生にとっても大きな分かれ道になることもある。
 いかにして「クリティカル・モーメント」の見極めるか。

 この感覚については、もうすこし考えてみたい。

2012/05/21

未開の感情

 朝まで仕事し、寝ずに金環日食を見る。部屋の窓から見ることができた。

 最近、出不精になっている。出不精のほうが、仕事は捗るわけだが、ずっと家に引きこもっていると、気が滅入ってくる。
 本を読んだり、ものを考えたりするのも体力がいる。寝転んで本を読んでいるだけでも疲れる。すこし前までは、不調のせいだと不安だったのだけど、おそらく加齢のせいもあるだろう。あと体重が増えたせいもあるかもしれない。

 一日のんびり休めば、頭も気分もすっきりし、体力が回復する……なんてことはない。

(……以下、『閑な読書人』晶文社所収)