2014/09/08

夏葉社まつり

 土曜日、荻窪ルースターノースサイドで開催された夏葉社まつりに行く。『あしたから出版社』(晶文社)を読むと、もともと作家志望だったと書いている。人口における割合では、作家よりも編集者のほうが少ない。しかもひとりで会社を作り、(売れるかどうかわからない)本を出し続けている人はすごく稀少だ。
 もっと島田さんみたいな人が出てきたら、出版や本の世界はおもしろくなるだろう。安易にすすめられる道ではないのだけれど。

 というわけで、夏葉社まつりに古本バンドのメンバーとして参加した。ベースを弾くのは二十年ぶり。最初の練習では電池が切れていて、音が出なかった。自分の持っているベースがそういう構造だということも知らなかった(ちなみに、このベースは手まわしオルガンのオグラさんからもらったもの)。結成して一ヶ月で人前で演奏するのは「無理だ」とおもった。
 今さらながら「練習と本番はまったくちがうな」と。素人はひとつ躓くとその後の修正がきかない。何度か経験していたことだけど、忘れていた。とにかく終わってほっとした。

 この日、コクテイルで何度か聴かせてもらっていた世田谷ピンポンズをはじめて生で聴いた。ややかすれてふくらみのある声が心地いい。
 木山捷平の本の題をつけた曲もあった。新しいものと古いものが混在しているかんじがおもしろい。

 それにしても大盛況だった。夏葉社五周年おめでとうございます。