火曜、大和北公園。イチョウを見る。昨年も十二月十日前後に見ている。大和町八幡神社も寄る。地図で見ると、大和町八幡神社は早稲田通りと西武新宿線の野方駅の中間くらい。早稲田通りは大場(だいば)通りの名を残す(バス停にも「大場通り」がある)。
しょっちゅう散歩しているおかげで野方はなじみの町になった。野方駅の北口の商店街がいい。買物で荷物が増えたり、雨が降ってきてもバスですぐ高円寺に帰れるのもいい。
今年十月刊の平田俊子著『スバらしきバス』(ちくま文庫)を散歩中にすこしずつ読む。読んでいてくつろぐ。書店で表紙のバスの絵がいいなとおもって、手にとったらnakabanさんだった。単行本は幻戯書房(二〇一三年刊)。同書「成増におりません」は、吉祥寺から成増町行きの西武バスに乗る話。
《バスはますますせまい道に入り、踏切を渡った。西武新宿線の「上石神井」駅だ》
《やや広い道に出た。「富士街道」という表示がある》
乗ったことのないバスに乗って、知らない道を通るとちょっとわくわくする。
わたしは上京して最初の半年間、板橋区の下赤塚の寮(風呂トイレ台所共同)に住んでいた。下赤塚のこじんまりとした商店街はよかった。東武東上線の下赤塚駅の隣が成増駅。東上線は準急、急行、快速だと池袋駅の次の駅が成増駅で、下赤塚駅に止まらない。当時は成増が羨ましかった。
下赤塚から高円寺に引っ越したのは一九八九年十月。かれこれ三十五年。月日が経つのは早い。
練馬駅からも成増町行きのバスがある(西武バス)。途中、下赤塚も通るので、いつか乗りたいとおもっている。吉祥寺から成増町行きのバスも気になる。
米の値上がり(今年の夏まで五キロ二千円くらいの米が三千五百円くらいになっている)。餅はどうなるか心配だったが、昨年とそんなに変わらない。というわけで、近所のスーパーで餅(丸餅)を三袋買う。米は白米に胚芽米(倍近く値段になった)や麦を混ぜて炊いているのだが、米の値上げ以降、麦の比率を増やした(麦は値段据え置き)。チャーハンやビビンバを作るとき、麦をすこし多めにしたほうがうまくできる……ような気がする。
物価高といえば、コーヒー豆も値上がりした。これまで愛飲していた豆は値段が上がり、量も減っている。インスタントコーヒー(ネスカフェゴールドブレンド)の値段は特売だと以前と同じ値段で売っている。家ではインスタントコーヒーをよく飲む(とくに冬)。インスタントコーヒーも何種類かブレンドして、好みの味にする。インスタントコーヒー、奥が深い。
水曜、神保町。夕方、東京メトロ東西線で高田馬場、西武新宿線で野方駅に行き、肉のももち、肉のハナマサでいろいろ買物(肉、乾物、瓶入りのおろししょうがなど)する。
仕事帰りに野方から高円寺に帰るのは人生初である。妙正寺川のでんでん橋を通る。野方と高円寺は近い。