土曜小雨、ちょっと寒かった。すこし前に気象病についてインターネットで検索したら、低気圧の頭痛にコーヒー(カフェイン)が効くという話が出ていた。健康に関する情報は個人差があるので該当しないことも多いのだが、雨の日、わたしはいつもより濃いめのコーヒーが飲みたくなる。たぶん頭がぼーっとするのも気圧が関係している。
午後三時すぎ、桃園川緑道の紫陽花を見る。馬橋稲荷神社も紫陽花が咲いている。馬橋稲荷神社からは住宅街を通って阿佐ケ谷へ。参道の紫陽花を見る。パールセンター商店街のココスナカムラとカルディで買物する。ひさしぶりにカルディの試飲のコーヒーを飲む。昨日も桃園川緑道を歩いた。雨の日の遊歩道はのんびり歩ける。ガード下は雨だといつもより自転車が走っているので歩きたくない。
『些末事研究』(vol.10)の特集は「中年の十年」。だいたい年一回の刊行だけど、ついに十号。座談会(内澤旬子さん、福田賢治さん、わたし)に参加した。エッセイも書いた。座談会は今年の一月、小豆島のうすけはれという店で行った。ひさしぶりにフェリーに乗った。年に一回くらいは(旅先で)船に乗りたい。
内澤さんが小豆島、福田さんが高松に移住して十年くらい。香川の言葉はなんとなく三重弁(北勢)とイントネーションが似ている気がする。
この号で福田さんは農業の話を書いている。東京から高松に移住し、趣味ではじめた農業にどんどんのめりこんでいく。
十年、あっという間だとおもうし、そこそこ長いなともおもう。同じような生活をくりかえしているようで、すこしずつ変わっている。
『些末事研究』が創刊したころ、わたしも福田さんも四十代半ばだった。当時、福田さんに「ストレッチしろ」といわれたことを思い出した。首、肩、膝、腰……。油断すると、関節痛になる。気をつけていてもなるときはなる。
中年の入口あたりは老いる体に悲観しがちだったが、もう慣れた。