十月二十八日(火)、コタツ布団を出す(カバーは前日洗っていた)。昨年は十一月九日にコタツ布団を出しているので今年は十日ほど早い。疲れと寒さに抗わない人生を送りたい。ガマンよくない。
衣類に関してはざっくり夏用、春秋用、冬用と分けているが、春秋用を着る期間が年々短くなっている気がする。
週末また雨。神保町の古本まつりに行く予定だったが、駅に向かう途中、小雨が降ってきたので引き返す(雨に弱い靴を履いていた)。「今日はもういいや」と気が変わる。大和町の仕事部屋に寄り、妙正寺川を歩く。川まで十分かからない。
冬が来る。寒くなる。日照時間も短くなる。夏と秋は夜の散歩が多かったが、冬の間はなるべく陽が出ている時間帯に歩きたい。晴れの日一万歩、雨の日五千歩。何が何でも……というほどの目標ではないが、達成できた日は気分がいい。
蓮華寺、馬橋公園は紅葉がはじまっている。大和北公園のイチョウは十二月くらいか。年々、川と樹木が好きになっている。
十一月一日(土)、午後二時すぎ、西部古書会館。均一祭。初日(全品二百円)は図録を買う。『竹内栖鳳展』(朝日新聞社、一九七九年)、『特別展 やまと絵 雅の系譜』(東京国立博物館、一九九三年)、『大写楽展』(東武美術館、一九九五年)、沢田正春著『木曽街道』(木耳社、一九六七年)など。
文章と音楽は好き嫌いがはっきりしているが、絵に関してはまだ定まっていない。美術館は数えられるくらいしか行ったことがない。街道関係の絵から何人か「いいな」とおもった画家がいるが、惚れ込むところまではいっていない。絵や写真を見ていると、気分転換になる。地図もそう。
二日(日)、三日(祝)も西部古書会館。二日目全品百円、三日目全品五十円。街道関係資料、文学展パンフ、魚や植物の本を買う。たぶん積読になるだろう。
三日目一冊五十円の棚の本を見る。仕事の資料以外でも何かしらの取捨選択で本を選んでいる。未知の領域をすこし広げたい——そういう前向な気持が自分の中に残っていることに気づく。
疲れがとれず、やる気がでない。それでも続けられること。自分にとって散歩と読書がそういうものになっている。
惰性といえば惰性だが、惰性を身につけてよかったとおもえる。どれだけとっ散らかっても、いつかは自分の中でつながる。年をとる楽しみかな。
大リーグのワールドシリーズ、第六戦も第七戦もすごい試合だった。ちょっとした運で勝敗が分かれた。
最近、インターネットで本を買ってないのでアマゾンプライムを解約しようとおもっていた。解約しなくてよかった。