2015/03/17

定点観測

 土曜日昼すぎ珍しく西部古書会館の初日に行く。今年の目標は(旅行中以外)西部の古書展に通うこと。定点観測というか、惰性も含めてこれまで続けてきたことは大事にしたほうがいい。

 継続と変化のバランスはむずかしい。継続だけだとマンネリに陥るし、変化を追い求めすぎると長い時間をかけて培われるものが得られない。料理店にたとえると、定番メニューと新規メニューのバランスをどうするかという話と似ているかもしれない。

 日曜日の夜七時からコクテイル。岡崎武志さん、世田谷ピンポンズさんたちと飲む。起きたら夕方六時半すぎだったのでちょっと焦る。でも何とか間に合って愉しく飲めてよかった。世田谷ピンポンズさんの歌も聴けた。

 月曜日、確定申告。行きは阿佐ケ谷まで電車、帰りは高円寺まで歩く。帰り道の途中に寄った古本屋で野村克也のあまり見かけない本があったのだが、迷った末に見送る。千円だった。

 火曜日、たまたま水中書店のホームページを見ると、ふだんは定休日なのだが、月曜日が臨時休業のかわりに十七日(火)は営業するとあったので三鷹に行く。三鷹に行くのは何年ぶりだろう。

 水中書店はささま書店のN君に「もう水中に行きましたか?」と会うたびにいわれていた。噂以上に充実した棚。野球と釣りと詩の本と漫画を買う。釣りの本は最近探していた小島信夫の本でしかも署名入り。

 帰り、三鷹駅周辺を散歩して電車に乗る。吉祥寺をすぎたあたりで、ふと顔を上げると、斜め向いの席で岡崎武志さんに似たかんじの人が本を片手にずっとノートをとっている。うつむいていて顔が見えないので別人かもしれないとおもい声をかけるかどうか迷う。が、読んでいる本の表紙がちらっと見えて、岡崎さんにちがいないと確信し声をかける。本人だった。

 高円寺に帰って、家でちょっと休憩。昨日見かけた野村克也の『うん・どん・こん(運・鈍・根)』(にっぽん新書)がほしくなる。残っているかどうか心配だったが、買うことができてほっとした。あとでわかったのだが、けっこう入手難の本らしい。迷って買いそびれると買えないことのほうが多い。これまで何度も失敗している。