2015/03/09

昔の書評誌

 散歩のついでに新しい靴を買う。
 この一年くらい靴底に空気の入った靴を履いていて、これが軽くてすごく楽なのだ。たまに雨の日用の靴を履くと重い。これまで晴天用と雨天用の二足の靴でやりくりしていたのだが、晴天用が二足あってもいいかなとおもった。

 十二月から二月いっぱいまではのんびりして、三月くらいから徐々に活動量を増やし、十月、十一月くらいにピークがくるようにする。
 なんというか、一年中、ずっと調子を維持したいとおもっても、それは無理だということが骨身にしみている。無理をすると、どこかで反動がくる。

 日曜日、西部古書会館。今年は皆勤賞継続中。赤いドリルさんが出品の『50冊の本』(玄界出版、冬樹社)を創刊号から五号まで買う。一九七八年創刊の月刊書評誌。一九七〇年代後半のリトルマガジンは、おもしろいものが多い気がする。

 ちなみに『50冊の本』の創刊号には「新入学・進学/新卒のきみたちにすすめる本」というアンケートがある。

 野呂邦暢は(1)新入学、進学する人たちにすすめる本でトルストイの『戦争と平和』、(2)新卒・就職する人たちにすすめる本でA・トインビーの『歴史の研究』をあげている。それぞれ「…文学の源泉」「…若いうちにカタイ本を読むこと」というコメントも。

 田中小実昌は「…すみません、わからないので」と無回答にもかかわらず、名前を出されている。もし自分がやられたら、すごくいやだな、これは。