……週末から飲み続け、二日酔いになる。
うどんと雑炊を交互に食って、ガスコンロ磨きと風呂掃除をする。
夕方、北口の喫茶店に行って、さいとう・たかをの『ブレイクダウン』(リイド社)を読む。久しぶりに読んだら、自分の記憶が『サバイバル』とまざっていた。
小惑星が地球に落ちて荒廃した世界を生きのびる——という作品なのだが、主人公の上司が出世のことしか頭になく、徹底して胸糞悪いキャラクターとして描かれている。わたしならこの上司が崖から落ちそうになったときに助けない。
夜、北大路公子著『生きていてもいいかしら日記』(PHP文芸文庫)を読む。この本の文庫化はうれしい。北大路作品は全著作おすすめなのだが、とくに酔っぱらいとダメ人間に関する描写が素晴らしい。
《年が明けてから全然外に出ていない。ずっと家にいる。おそらくは正月の「朝酒から昼酒を経て夜酒に至る」という夢のような生活がきっかけで、もともと希薄だった社会性が完全に失われてしまったのだ》(引きこもりのつぶやき)
さらに『枕下に靴 ああ無情の泥酔日記』、『最後のおでん 続・ああ無情の泥酔日記』(いずれも寿郎社)も読み返し、最近、自分は働きすぎなのではないかと反省した。
家賃さえなければもっと遊べるのに、とおもう。