……5月末、二日連続で交流戦の日ハム×ヤクルト戦を神宮球場の外野自由席で観た。
一日目は完封負け(ヤクルト一〇連敗。引き分けなしの一〇連敗は五十九年ぶりだそうだ)で消化不良だったのだけど、二日目は畠山、飯原のソロ、ミレッジの満塁弾もあって、酒がうまかった。
ミレッジ、走塁も守備も全力で見ていてすごく楽しい。
出番はなかったけど、二軍から上がってきた松井淳も期待の選手。スタメンで見たいなあ。
仕事帰りにふらっと神宮球場に行って、野球を見ながら酒が飲む。上京してよかったとおもう。
試合がある日は一試合三時間、さらに新聞や雑誌を読み、データを調べたり、誰に頼まれたわけでもないのにチームの不調の原因を考えたり、なんやかやで五時間くらい消費してしまう。プロ野球ファンならよくあることかもしれないけど、気をつけないと昼も夜も野球浸りになる。
「こんなことをしている場合ではない」とおもいながら、やめるにやめられない。
だいたい五、六年周期でそういう状態になる。毎年だと身がもたない、というか、生活に支障をきたす。ところが生活に支障の出ない範囲で……なんていっているうちは、快楽は得られない。
この十年くらいずっと欲望を抑制し続けていた。昼酒もやめたし、ゲームもやめたし、漫画喫茶通いもやめた。
やめたらやめたでそのうち平気になることはわかった。
野球に関してもいずれそうなるかもしれない。
今年は無理だけど。