2020/02/22

ガガンボとカトンボ

 遅報ですが、QJWEBの「半隠居遅報」の「異世界においてなぜ男はチート、女は悪役令嬢なのか」(https://qjweb.jp/journal/8279/)を更新しました。

 文中に出てくる釣り雑誌編集者は『葛西善蔵と釣りがしたい』(フライの雑誌社)の堀内正徳さん。高円寺のペリカン時代で「異世界」の話で盛り上がり、家に帰って、そのままほろ酔い状態で書いた。

『フライの雑誌』の119号の特集「春はガガンボ」。わたしは「安吾の無頼フィッシング」という原稿を書いた。晩年の安吾は群馬県の桐生市で過ごした。蔵がいっぱいあって、川があって、いい町だ。
 この号の編集後記で「たぶん人類の釣り雑誌史上初」と謳っているのだが、雑誌評を二十年以上やっているわたしの記憶にも「ガガンボ」の特集は見たことがない。

「ガガンボ」は郷里(三重)では「カトンボ」と呼んでいた。『機動戦士Zガンダム』に「落ちろ、カトンボ!」という台詞がある。富野由悠季さんは小田原出身なので、小田原も「カトンボ」というのかもしれない(今、ネットで検索したら「落ちろ、カトンボ!」は『聖戦士ダンバイン』でもつかわれているそうです)。

 魚の名前だとオイカワもなじみのない言葉で台湾生まれ鹿児島育ちの父はシラハエ(シラハヤ)といっていた。ヤマベ、ハイジャコといった呼び方もある。
 地域で呼び名がちがう魚だとカワハギもそう。伊勢志摩ではハゲと呼んでいたが、バクチ、メイボという呼び名もあるらしい。