2009/02/12

なにをするでもなく

 また大阪、京都へ。二週連続。数日前まで風邪で寝込んでいたが、すっかり回復した。

 土曜日の仕事のあと、そのまま東京駅に行って新大阪。そこから中津に出て、BOOKONNの中嶋大介さんの家に。
 大阪に着いた途端、花粉症のような状態になってしまう。
 翌日、大阪古書会館。初日ではなかったけど、いい本が残っていた。ちょっと高円寺の西部古書会館の古書展と雰囲気が似ているかも。安さは高円寺のほうが過激だとおもう。ただ、五百円から千円くらいで、けっこう珍しい本が買えるなあという印象だ。

 そのあと梅田の阪急かっぱ横丁に寄って、京都へ。薬局で鼻炎の薬を買う。飲んだらなおった。ジュンク堂書店京都店で石丸澄子さんと待ち合わせして、徳正寺に行く。かやくごはん、ごちそうになる。
 夜、拾得でふちがみとふなとと上野茂都さんのライブ。石丸さんは、ふちがみとふなとの「ふなとベーカリー」のシングルのジャケットを手がけている。

 ライブのあと、わたしはまほろばへ。オクノ修さんとキョージュ、薄花葉っぱの下村さんがいる。オクノさんの話が、おもしろく、考えさせられた。生活の安定と表現の関係のことについて。

 翌日、出町柳のコインロッカーに荷物をあずけ、古本屋めぐり。ガケ書房に行く。古本コーナーが充実していた。遅ればせながら、『大阪人』の三月号「特集 続々古本愛」を購入。
 それから京都造形大学のGALLERY RAKUで「人生劇場」と題した鬼海弘雄の展覧会を見る。いい顔のおっさんがいっぱい。
 そのまま歩いて、恵文社一乗寺店。

 二時半、六曜社で扉野良人さんと待ち合わせのため、河原町に行くと、レンタサイクルに乗った古本酒場コクテイルの狩野さんとバッタリ会う。なんで、こんなところで? どうも狩野さんは道に迷っていたようだ。

 六曜社のあと、扉野さんと古い中華料理屋でビールとギョーザ。羽良多平吉さんが、この店の近くの橋の下で、釣りをしていたら、テレビに取材されて、放映されたという話がおかしかった(たまたまその番組を北村知之君が見ていたらしい)。鴨川沿いを歩いて、そのあと書砦梁山泊に行く。
 長年の探求書だった『筑摩書房の三十年』(和田芳恵執筆、非売品)があり、すこし高かったけど、おもいきって買う。昔、山本夏彦さんに会ったとき、この本をさがしているといっていた。
 梁山泊から少し歩いて、mizukaという喫茶店に行く。アホアホ本の中嶋さんの個展もやったことがあるという店。
 ほんとうはこの日、東京に帰るつもりだったが、コーヒーを飲んでいるうちに、だんだん帰りたくなくなって、もう一泊することに。

 夜、鍋をごちそうになる。うまかった。