三千円のCDプレーヤーにかえたら、音がぬるくなった気がした。ところが、一日、二日すると慣れた。わるくない。気のせいだったか。
ポータブルプレーヤーの横にボリュームがついていることを見落としていて、音量を小さくしたまま、アンプにつないでいた。ボリュームを上げたら、音がよくなった。
ケーブルそのほかをかえたら、もうすこしいい音がするだろう。でもそこまでしなくてもいいやという気になった。
自分の感覚を疑うこと。
言葉も。
新しいCDデッキを買うため、漫画とCDを売ろうとおもっていた。
中野ブロードウェイで換金したら、一万円ちょっとになった。予想より高く売れた。嬉しくて五千円分くらい本を買った。古書うつつに『詩人会議』の黒田三郎の追悼号があった。ずっと探していた雑誌。そのあとあおい書店で書評の資料を五千円分くらい買い、プラスマイナスゼロ。
喫茶店に行くのをガマンした。
家でコーヒーを飲む。すこし仕事をする。
夜、コクテイル。
帰りに『大岡昇平対談集』(講談社)を買う。水割一杯分くらいの値段。
対談相手は、桑原武夫、中村光夫、水上勉、開高健、藤原彰、吉田満、吉本隆明、秋山駿、石原吉郎、本多秋五、平野謙、菊地昌典。うーん、すごい。