2010/06/15

叡電で古本を売る

 土曜日、西部古書会館で恒例の「大均一祭」に行く。初日は二百円均一の日。値段を気にせず、目についた本を七、八冊買う。

 月曜しめきりの原稿を書いて送って夕方三重へ。小学校の同窓会の通知が届いていた。五月にあったらしい。上京後、小学校・中学校の同級生とは誰とも会ってない。
 日曜日、父に白子駅まで車で送ってもらい、近鉄特急で丹波橋駅、京阪にのりついで出町柳に到着する。だいたい二時間半くらい。

 電車に乗ると本をいれたダンボールが座席の上に置いてある。右隣が100000tさん、左隣がダンデライオンの中村さん。向いの席のエンゲルス・ガールさんがLP盤をずっと抱えている。その隣がインターネット古書店の固有の鼻歌さん。固有の鼻歌さんの本がすごかった。

『sumus』のメンバーは岡崎武志さん、山本善行さん、南陀楼綾繁さん、扉野良人さんとわたしと五人も参加している。この日、真っ先に売れたのが『コルボウ詩集』。さすが京都。

 電車が動く、窓に立てていた本がパラパラ落ちてくる。八瀬比叡山口まではあっという間だった。到着してからも古本を販売。ライブやDJもあった。車内のスピーカーから風博士の歌が聞こえてくる。
 二往復でどうにか目標の交通費分の売り上げを達成する。千円〜二千円の本がよく売れ、三百円〜五百円の本が売れ残った。「わめぞ」とは逆の現象だ。おもしろかった。打ち上げも。
 古本史(?)に残るイベントとして語りつがれることであろう。

 今回出品分の残りはガケ書房で売ってもらうことになりました。まだまだいい本ありますよ。
 詳しくは『小説すばる』連載の「古書古書話」に書く予定です。