2010/06/20

仙台三十時間

 木曜日、雑司ケ谷のひぐらし文庫さんと午後発の新幹線で仙台に行く。午後三時すぎ着。松島観光をしていたわめぞの午前出発組とbook cafe 火星の庭で合流し、宿泊先のホテルへ。
(今回、わたしは仙台の予定も宿泊先もなにも知らずに家を出ている)

 夜、近藤商店でBook! Book! SENDAI!のスタッフと宴会。噂の犬山の五っ葉文庫さんに会う。
 そのあと会場のサンモール一番町商店街を見て、二日酔い防止の炭水化物補給のため、立石書店の岡島さんとなか卯でうどんを食う。午前一時すぎに寝ようとするが、なかなか寝つけなかった。

 金曜日、朝八時五十分にホテルのロビーの集合。寝坊して遅れる。
 本を並べはじめる。通りに人が増えてくる。
 昨年は、わめぞ縁日と一箱古本市の日にちがズレていたので、サンモールでのイベントは、はじめて見る。
 Sendai Book Marketは、家族連れが多く、いわゆる古本祭の雰囲気とはまったくちがう。
 なんとなく、のんびりしている。お客さんが一冊一冊ゆっくり本を選んでいる。
 高校生くらいの若い人が、草野心平の『雑雑雑雑』(番町書房)を手にとったとき、「それはいい本だよ」と心の中で念を送る。買ってくれてうれしかった。

 お客さんからもいろいろ話しかけられる。そういうことに慣れてなくてうろたえる。
 さらにジュンク堂のジュンちゃん作の鳥居とおみくじの前に座っていたら、何人もの人から拝まれる。
 ハチマクラの棚の前で人だかりができている。

 途中、仙台の中古レコード屋さんのヴォリューム・ワンの方を紹介され、近くにあるというので、店まで案内してもらう。
 ほしいレコードがいっぱいあったのだが、片づけのときに割れるかもしれないとおもい、CDを一枚だけ買う。

 日曜日の仕事がなければ、もう一泊して打ち上げに参加したかった。
 
 帰りの新幹線、外の景色を見ていたら、睡魔におそわれ気がついたら、大宮。仙台駅を出たときから武藤さんが、ずっと仙台駅の寿司屋で食ったナカオチの話をしていたのだが、起きてもまだナカオチ、ナカオチと騒いでいた。

 楽しかった。
 得たものもたくさんある。
 それは何かという話はまたいずれ。