2010/06/23

チョコレートウーマン

 手まわしオルガンミュージシャンのオグラさんの名曲「チョコレートウーマン」がYouTubeにアップされています。 http://www.youtube.com/watch?v=6dG4_xjsCPo  後ろに豆太郎も映ってますね。

(以下、メモがわり)

 仕事の合間、菅原克己著『詩の鉛筆手帖』(土曜美術社)を再読する。

《中村恭二郎氏は、雑司が谷の、樹木が鬱蒼と茂った大きな邸の一部に住んでいて、ぼくが行ったときには、風邪をひいているといって、ベッドに寝こんでいた。(中略)ぼくの詩を見て、たちまち、君は室生さんが好きだね、と見抜き、「だが最初に室生犀星の影響をうけるということは、たいへんいいことだ。君の詩はナイーブでいい。自分の生地のものをなくさないように勉強しなさい」と教師のようなことを云った》(「〈先生〉の思い出」)

 以来、菅原克己は中村恭二郎が自分の〈先生〉となった。中村恭二郎の詩集が読みたくなり、夜中、日本の古本屋で検索する。予想はしていたが、安くはない。でも気がついたら、注文ボタンを押していた。売っていた店が予備校時代によく通った名古屋の古本屋だったせいもある。

「自分の生地のものをなくさないように勉強しなさい」という〈先生〉の言葉に、菅原克己は勇気づけられたのではないか。「自分の生地」を大切にしなければならないのは、詩作にかぎったことではない。時として「自分の生地」はあまりいいものではない場合もある。それでもなくさないようにしないといけない……とおもう。