『小沢信男さん、あなたはどうやって食ってきましたか』(編集グループSURE)を読む。聞き手は、津野海太郎、黒川創。
《昔からずーっと、そんなに仕事をしないやつと思われていて。だけど、それにしちゃあね、まめに仕事をしているんだよ》
どうやって食ってきたのかと聞かれて、「ようするに、基本的にはずっと親のすねをかじっていたんですよね」「すねっていうのは、かじり続けていれば、かじれるんですよ」と悪びれずに語っているかんじが、おかしい。
新聞代や光熱費などの生活費は、タウン誌(『うえの』)の編集でどうにかなった。
「新日本文学」のような左翼系の場合、労働組合の新聞や雑誌の仕事があり、それが定収入になることもあったようだ。
あまりお金をつかわない生活をしていれば、サラリーマンの平均収入の半分くらいでも大丈夫という話に勇気づけられる
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午後、ひさしぶりに阿佐ケ谷散歩。最近、十二枚セットの布巾を見かけなくて困っていた。以前は二百円前後だったのだが、三百円前後になっている。
帰りは新高円寺のほうに向かって歩き、アニマル洋子、ルネサンスに寄る。
昔住んでいたアパートの近所にdaysという文房具のセレクトショップがあり、カッターナイフと消しゴムを買う。
そのあと円盤に行って、かえる目の『拝借』をようやく購入。
しばらくかけっぱなしになる予感。
最近、京都のガケ書房に行ったとき、ちょうど店内でかかっていた平賀さち枝の『さっちゃん』というCDをずっと聴いていた。「阿佐ケ谷の部屋」「高円寺にて」という曲も収録。
歌手になるしかないような声だなとおもう。
散歩して古本屋をまわってCDを聴きながら酒を飲んで気分がよくなる。