2011/05/30

程よい怠惰

 本を読むときのからだの調子や頭の具合についてよく考える。
健康すぎるとだめだ。外に出たくなる。酒が飲みたくなる。からだを動かしたくなる。じっとしていられない。かといって、風邪をひいていたり、疲れすぎたりしていてもいけない。体調がわるいと、活字も頭にはいってこない。

 程よく怠いこと。
 わたしが本を読んでいるとき、集中できるというか、しっくりくるのはそういう状態である。

(……以下、『閑な読書人』晶文社所収)