土曜日、横浜。黄金町のたけうま書房に行って、三、四年ぶりに伊勢佐木モール界隈の古本屋をまわる。
たけうま書房に行くのは二度目だから地図なしでも行けるとおもっていたのだが、もより駅が日ノ出町か黄金町だったか、電車の中でわからなくなってちょっと焦った。
奥野信太郎著『寝そべりの記』(論創社、一九八四年刊)、『松永伍一対談集』(家の光協会、一九七八年刊)、永六輔著『死にはする 殺されはしない』(話の特集、一九七六年刊)などを買う。
ひさしぶりに有隣堂にも寄った。昨年末、通りすぎてしまった有隣堂の前の古本のワゴンセールもじっくり見る。
今後は、古本屋をまわるだけでなく、訪れた町も楽しみたい。
横浜にはちょくちょく行く用事があるのだが、土地勘はほとんど身についていない。
旅先であれば、自然と古本屋以外にもその土地その土地の知り合いと飲んだり、あちこち回ったりする。
ところが、近郊の古本屋だと、本を買って喫茶店で休憩して、すぐ帰ってしまう。
商店街の店、近くにあるお寺や公園に寄る。海や川があればそれを見る。行きに降りた駅とはちがう駅まで歩く。
もうすこし非効率な古本探しをしたほうがいい気がしている。
たぶん、冬ごもり中、インターネットで古本を買いすぎた反動だとおもう。