2016/03/18

五年後

 日曜日、東京野球ブックフェア、「ヤクルトスワローズ優勝記念 奇跡のツーショット 八重樫幸雄×杉浦享クロストーク(司会:長谷川晶一)」を見に行く。
 ブックフェアでは、マイク・ルピカ著『1998ホームランの夏』(ベースボール・マガジン社)、愛甲猛著『球界への爆弾発言』(宝島社)などを買った。

 火曜日、確定申告。税務署の建物のまわりをぐるっと長蛇の列。四十分くらい並ぶ。暖い日でよかった。寒かったら、体調を崩していた。帰りは阿佐ケ谷から高円寺まで歩く。歩いているうちに、斜めの道に入り、迷う。太陽の位置を見て、北の方角に向かう。しかし、どんどん高円寺から遠ざかっていくような違和感をおぼえる。しばらく歩くと、五日市街道と青梅街道の交差するところに出た。道は合っていた。
 方向音痴の人間は、自分の勘を信じてはいけない。

 歩いている途中、震災の年の確定申告をおもいだす。ペットボトルの水やトイレットペーパーや乾電池が売り切れていた。
 そのころ五年後の自分の生活は予想ができなかった。予想以上に変化がなかったが。
 二〇一一年のペナントレースは終盤、ヤクルトはケガ人が続出し、大失速した。前年のドラフトで即戦力の先発投手を当てていたら、リーグ優勝していたかもしれない。しかし、外れ外れ一位の山田哲人選手が入団していなかったら、昨年の優勝はなかったかもしれない。
 昨年のドラフトは、高山俊選手を外し、原樹理投手がヤクルトに入った。今後、このクジの結果がどう出るか。

 今、おもうようにいかないことでも、五年後どうなるかはわからない。その逆も。