岡崎武志、古本屋ツアー・イン・ジャパン共著『古本屋写真集』(盛林堂書房)を見ているうちに、いろいろなことをおもいだした。
わたしが上京したのは一九八九年で中央線界隈の古本屋をよくまわっていた。阿佐ケ谷のブックギルド2はよく行った。漫画もけっこう多かった。
高円寺に最初に出店したコクテイルの写真も懐かしい。わたしは『彷書月刊』のMさんといっしょに行った。二〇〇〇年か二〇〇一年ごろ、十五年くらい前の話だ。時が経つのは早い。
古ツアさんの写真では横浜・大口のナカトミ書房が懐かしい。ずいぶん前に山田風太郎の初期の小説を買った記憶がある。
高円寺の飛鳥書房は均一の文庫が五冊百円。飛鳥書房に寄ってOKストアで食材を買うのが日課だった。仙台のぼうぶら屋古書店は「七回目のチャレンジでようやく入れた幻店」とある。わたしもこの店にはなかなか入れなかった。
ちょうど一年くらい前に『野呂邦暢 古本屋写真集』(盛林堂書房)が刊行されている。判型も同じ。二冊ともデザインは小山力也さん。