2017/06/20

夢の話

 木曜日、今年初の神宮球場。外野自由席でヤクルト対楽天戦を観る。はじめてセブンイレブンのコピー機(?)でチケット買った。
 楽天の先発は則本投手——二ケタ三振の世界記録のかかっていた試合だった。なぜかヤクルト6−2楽天で勝利。原樹理プロ初完投。プロ初完投の試合を観たのは、はじめてかもしれない。記憶がない。

……と書いているうちに、交流戦が終了した。

 十九歳でライターの仕事をはじめて、二十六、七歳くらいまで、千駄ケ谷界隈の事務所を転々としていたころ、ひとりで球場に行って酒を飲む楽しみを知った。

 郷里にいたときは、ふらっと球場に行ったり、仕事帰りにライブハウスに行ったりする生活は想像できなかった。当時はひたすら「毎日、寝ころんで本が読めたらなあ」というのが夢だった。夢は叶った。生活苦と引き替えに。
 中学、高校のころは「図書館の近くに住みたい」とおもっていた。上京して古本屋通いをするようになってからは借りるよりも探して買って読むほうがはるかに楽しいことを知った。わたしの夢は現実と地続きであることが多い。
 二十代のころから最低限の生活費を稼いて、あとは読書三昧の暮らしがしたかった。
 読書生活のために、就職せず、(ほとんど)外食せず、衣類に金をかけず、親戚付き合いや冠婚葬祭から逃げまくる半生を送ることになった。今なお続行中。
 子どもを育てたり、親の面倒をみたり、そういうことをちゃんとできる人は立派だとおもう。しかし、そういうことができない人だって楽しく生きていけるならそれにこしたことはないと声を大にしてはいわないように気をつけているのだが、心の中でひっそりとおもうくらいは許してもらいたい。