寒い。日課の散歩も目標の歩数(晴れの日一万歩、雨の日五千歩)未満の日が続く。生活のリズムが昼寝夜起になっている影響もあるかもしれない。足りない分、家の中をうろうろする。冬だから仕方ない。
久しぶりに中野区の大和町界隈を散策する。昨年十二月に引っ越した仕事部屋は大和町である。ポストに中野区の広報誌などが入っているのを見ると、中野区民(じゃないけど)になったような気分になる。
仕事部屋の掃除をした後、妙正寺川沿いの道を歩いてマルエツ中野若宮店で買物する。
『たずねてみませんか 中野の名所・旧跡』(中野区企画部広報課、一九九〇年)によると、高塚墳、横穴墳など、古墳時代の遺跡が妙正寺川周辺で見つかっているらしい。そのころから川の流れは変化しているのだろうか。
「弥生式時代の遺跡」という囲み記事には「区立神明小学校内と中野刑務所内から弥生式時代の終末、あるいは古墳時代の初頭と考えられる竪穴住居跡が発見されました」とある。中野区弥生町の町名は弥生時代の「弥生」からきていると知る。
中野区は妙正寺川のほかに江古田川なども流れている。どちらも大きく蛇行しているので、川沿いの道を歩くと楽しい。妙正寺川、江古田川のあたりは中世の古戦場の跡もあるようだ。
『たずねてみませんか 中野の名所・旧跡』は二十頁くらいの薄い冊子だけど、まだ行ったことのない名所がいろいろある。
(付記)神明小学校を啓明小学校と勘違いしていた。あと近所の飲み屋の常連のHさんに弥生時代の「弥生」は文京区の弥生町から来ていると教えてもらった。