十日(日)ぷらっとこだまで京都。六曜社で扉野さんと待ち合わせ、出町柳へ。わめぞ民の柳ケ瀬さん、牛越さんと待ち合わせ。
銭湯(サウナ付)に行って、まほろばに行って、夜の下鴨神社を散歩して、焼肉と中華料理の店へ。あと四日市のメリーゴーランド(絵本の店)の鈴木さん(現・メリーゴーランド京都店)も加わり、三重弁の「おっちゃくい」はどう説明すればいいのかという話などをしたような気がする。「おっちゃくい」は、「やんちゃ」とか「聞き分けのない」といった意味なのだけど、微妙にちがう。
その後、扉野さんに“かえる目”の「主観」というCDを聞かせてもらう。
CDの帯に「おっさんの体にユーミンが宿る!」「琵琶湖湖畔の畸人・細馬宏通が綴るイヤんなるほど生々しき歌」とある。
あまりのすばらしさに呆然。「ふなずしの唄」「あの寺に帰りたい」「女学院とわたし」「女刑事夢捜査」「パンダ対コアラ」(いずれも曲名)。
詳細は「かえるさんレイクサイド」(http://www.12kai.com/kaerumoku/index.html)を参照。
十一日(月)下鴨納涼古本まつり、初日。ダンボール(大)一箱分東京に送る。ベンチで休憩中の山本善行さんに『Sanpo magazine 関西大散歩通信』の創刊号(特集・昼ジャズ!)をもらう。
歩きまわり疲れたので、いったん扉野家で休憩させてもらう。
そのあと夕方、ガケ書房に行って、かえる目のCDを買う(早速!)。ガケの帰り道、コミックショックの銀閣寺店がよかった。佐々木マキ『ピクルス街異聞』(青林堂)、藤子不二雄A『トキワ荘青春日記』(光文社)などが定価の半額だった。
そのあと木屋町のディランセカンド。岡崎武志さん、山本善行さん、アホアホの中嶋さんとジュンク堂BAL店の書店員さんが盛り上がっていた。わたしは途中でぬけて、元田中のカフェ・ザンパノに。数時間後、扉野宅で中嶋さん柳ケ瀬さんらと合流。みんな疲れていたのかすぐ寝る。
十二日(火)メリーゴーランドの鈴木さんに教えてもらった京都四日市間の高速バスをはじめて利用。京都から一時間半(近鉄特急でも二時間半くらいかかる)で四日市に行くというのは半信半疑だったのだが、ほんとうだった。片道二千五百円。でも乗客は五人。採算とれんだろ。廃止にならないことを祈りたい。四日市駅前のアーケード街はシャッターだらけ。三重県でいちばんの盛り場だったはずなのだが、駅の反対側にアピタというショッピングセンターができて、人がそちらに流れているかんじだった。
アピタ内の宮脇書店(四日市本店)で文庫本を一冊。最近、帰省するとかならず寄る。
駅から家に電話するが、留守だったので、県道沿いの白揚(新刊書店)の鈴鹿店まで歩く。場所が移転していた。
その後、鈴鹿ハンターで衣類を買う。ゑびすやのかやくうどん。スーパーサンシで「福助のあられ」(福助製菓)を買う。お茶をかけて食う。子どものころからの夜食の定番だった。「田舎あられ」ともいう。
母、会うたびに「茶髪にしたろか」といわれる。あとテレビを見ながら「水泳の****はドーピングしてんのちゃうの。バレへんやつ」とかそんなことばっかりいってる。疲れる。
十三日(水)昼、名古屋。矢場町のリブロに寄って、上前津、鶴舞間の海星堂、つたや書店、ネットワークを駆け足でまわる(時間がなかった)。
海星堂の文庫棚を見ていたら、さりげなく、佐藤まさあき著『劇画私史三十年』(桜井文庫、東考社)があった。おもしろい。帰りのこだまで読みふけってしまった。
佐藤まさあきは、大阪から上京するとき、まっ白な背広の上下と黒いカッターシャツ、銀のネクタイという格好で電車に乗った。
《私のイメージの中にある大都会である東京ではこれくらいの服装でコケおどししないとバカにされると思ったからだ。よっぽど東京というところはすごい所だと思いこんでいたらしい》
つたや書店は、あいかわらず均一棚(五十円〜百円)が充実している。来るたびに十冊くらいは買ってしまう(北杜夫の『マンボウ談話室』『美女とマンボウ』『怪人とマンボウ』『スターとマンボウ』講談社、全部帯付)。
ネットワークでは『別冊太陽古書遊覧』(平凡社)と『よみがえれ! 抒情画 美少女伝説』(サンリオ)を買う。安かった。
名古屋駅に戻り、エスカのすがきやラーメンを食ってぷらっとこだまで東京に帰る。