2009/05/03

帰省して

 四月二十八日(火)から京都へ。二十九日(水)に出発するかどうか迷っていたのだけど、仕事も終わって、ぷらっとこだまのチケットがとれ、あとネット予約するとホテルが格安になることを知り、行ってしまえということになった。

 京都に着いて、ブックオフに行って、ラーメン食って、酒飲んで、寝た。

 翌日、徳正寺でパーティー。京都のミュージシャンが次々と登場する。オクノ修さん、かえるさんの歌を至近距離で堪能した。

 近鉄電車の中で読む本を買いにジュンク堂へ。『橋本治という考え方』(朝日新聞出版)を買う。前作よりもトーンダウンしている気がする。いつもより思考のうねりが少ない。疲れているかんじがする。感想は後日また。

 三重に帰省。父が仕事をやめたというか、自動車産業の大不況で年金生活になる。

 十八歳から六十八歳まで、途中、失業期間があったようだが(わたしが生まれたころ)、五十年も働き続けた。企業年金は五〇%くらいカットされるらしい。頼りにならないひとり息子の親は大変である。

 それから家の近所が様変わりしていた。家から歩いて数分のところにブックカフェがオープンし、リサイクルショップとインターネットカフェ、「古本ラッシュ」という大きな新古本屋もできていた。万代書店の系列店のようで、漫画、ゲーム、フィギュア、CD、DVD、古着、釣具から金、プラチナの買い取りまで、何でもありの店だった。

 巨大リサイクルショップが並ぶ通りを歩いていると、この先、新しいものを作らなくても、今あるものを再利用するだけでも、生きていけるのではないかとおもえてくる。  

 あと前からおかしいとおもっていたのだが、母は家を出て以降のわたしに関する情報を一切知りたくないということがわかった。今の自分の話をしようとすると、突然、まったく関係ない話(テレビの話とか地元の選挙の話とか)をまくしたて、何もしゃべらせまいとする。わざと、というより、本能でそうしているかんじがした。悪気はなく、ただ、理解できないものを拒絶しているにすぎない。

 長年の疑問が氷解したのはいいが、対処の仕様がない。両親の家に一泊し、午前中に名古屋に出る。リブロ名古屋店に寄ってから、それから上前津、鶴舞の古本街をまわった。

 いつもこのパターンだ。帰省のストレスで大量に古本を買ってしまうのも……。