2010/03/17

ミケシュの日々

 ここ数日、よく眠れて、からだが軽い。
 睡眠時間は不規則で二、三時間ずつ寝て起きてというかんじなのだが、起きるたびに疲れがとれている。合計すると一日十時間ちかく寝ている。調子がいい。しかし、この生活だとあまり予定をいれることができないのが、難点である。

 日曜日、中野ブロードウェイセンターをふらふらしていたら、u-sen君に会う。コーヒーを飲む。
 古書うつつ、記憶をまわる。古書うつつには、金子光晴のサイン本が(何冊も)あった。吉祥寺のさかえ書房が閉店したという話を聞く。
 四階の古書ワタナベでハヤカワ文庫チェックをしていたときに、棚がぐらぐら揺れたので、カバンが当たったのかなとおもったら、地震だった。

 あおい書店で雑誌を買うつもりだったのだが、荷物が重くなっていたので、いったん家に戻る。高円寺の書店で探したが、見つからず、阿佐ケ谷の書店でも見つからず、夜八時すぎにもういちど中野に行く。
 もし、あおい書店になかったら、自転車で新宿のブックファーストまで行く覚悟だったのだが、一冊だけ残っていた。ほっとする。
 神保町では平積になっていた雑誌だったので油断した。探していたのは『g2』。

 月曜日、確定申告。自転車で行く。
 最終日は非常に混む。だからもうすこし早目に行きたいのだが、十年くらい前、すこし余裕をもって提出しに行ったときに、たまたまいじわるな担当者に当たって、今まで聞いたことのない書類が必要だとかなんとかいちゃもんをつけられ、そのまま帰ってきた。最終日にいったら、その書類なしで、あっさりハンコを押してくれた。
(※いまだにそのときに必要だといわれた書類がどんな書類なのか、よくわからない)

 火曜日、一日中、ぐだぐだと休むつもりが、本棚の入れ替え、換気扇の掃除、洗濯をする。
 仙台、火星の庭に文壇高円寺古書部の補充分を送る。
 夕方、ルネッサンスでコーヒー。帰りに南口の業務用スーパーでいろいろ買物をする。

 ようやくジョージ・ミケシュ(マイクス)の本を見つけた。『ふだん着のアーサー・ケストラー』(晶文社)がこんなに入手難だとはおもわなかった。ミケシュは“人間智”の深い作家だと確信する。イギリスの亡命文化人のネットワークも気になる。読みたい本を探していると、行動範囲が広がる。いつもより歩く。どこに向かっているのかわからなくなる。