……ここのところ、ずっと低迷している気がする。
ひとつは好奇心の衰え。年齢のせいもあるかもしれないけど、本を読んでも、音楽を聴いていても、なかなか没頭できず、心おどることも少なくなっている。
体力や気力を回復するためという名目の休息時間ばかりが長くなっているかんじだ。
昔から「五月病」という言葉がある。新しい環境に適応できず、強いストレスを感じたり、無気力になったりする症状のことだけど、これといった生活の変化がないのに、五月になると調子を崩しやすい。
日照時間の変化、寒暖の差に、からだがついていかない。一日中、眠くて眠くてしょうがない。「五月病」は気象病、季節病という一面もあるらしい。
プロ野球選手にも春先だけ、あるいは夏になると調子がいいといったかんじで、季節ごとの好不調の波の激しい選手がいる。
理想をいえば、シーズン通して、好調を持続できるにこしたことはないのだが、そういう選手は一流中の一流なのである。
さらに「隔年選手」といわれる一年ごとに好不調をくりかえす選手もいる。
つまり季節に左右されたり、年ごとに調子が上がったり下がったりするのは、よくあることなのだ。
一流中の一流を目指しているわけではない身としては、そういう波を受け入れ、ごまかしごまかしやっていくしかない。