朝まで仕事し、寝ずに金環日食を見る。部屋の窓から見ることができた。
最近、出不精になっている。出不精のほうが、仕事は捗るわけだが、ずっと家に引きこもっていると、気が滅入ってくる。
本を読んだり、ものを考えたりするのも体力がいる。寝転んで本を読んでいるだけでも疲れる。すこし前までは、不調のせいだと不安だったのだけど、おそらく加齢のせいもあるだろう。あと体重が増えたせいもあるかもしれない。
一日のんびり休めば、頭も気分もすっきりし、体力が回復する……なんてことはない。
(……以下、『閑な読書人』晶文社所収)