山川直人さんの『菅原克己の風景 日常の椅子』(ビレッジプレス)をゆっくり読んでいる。
菅原克己の詩をもとにした漫画を集めた一冊なのだが、ところどころ、原詩とは言葉の順序がちがう。コマ割りが、そのまま詩のリズムになる。「ヒバリとニワトリが鳴くまで」がよかった。
《お前は詩を書くぼくを
幸福だと思っているが、
ぼくはよく眠るお前を
幸福だと思っている》(ヒバリとニワトリが鳴くまで)
「喫茶店の中の二階で」は、山川さんのオリジナルの漫画といわれても信じてしまいそう。
『日常の椅子』の刊行を記念して五月三日(火)〜九日(月)まで、谷中ボッサで山川直人原画展も開催。
12:00〜20:00