2018/06/14

三重に帰省

 日曜日、三重に帰省。今回は名古屋駅から関西本線に乗り、加佐登駅で下車した。東海道五十三次の庄野宿のもより駅である。
 わたしの生まれ育った家と近い。子どものころ、父といっしょに釣りをした鈴鹿川も庄野宿の近くだった(生家から自転車で十分ちょっと)。

 庄野宿からは鈴鹿コミュニティーバスが一時間に一本くらいあり、終点の鈴鹿ハンターに行く。
 加佐登駅で降りたのは、学生時代に青春18きっぷで帰省したとき以来——バスの車窓からの景色は、小・中学生のころに、自転車でよく通っていた道だった(当時はコンビニはなかったが)。

 鈴鹿ハンターでうどんを食い、わが家の常備品となっている寿がきやの中華スープの素、コーミソースを買う。

 母に糸へんに旧字の「戀」という字のことを訊かれる。『続日本紀』に出てくる「沈静婉レン」の「レン」。「沈静婉レン」は「落ち着いていて、あでやかで美しい」という意味。永井路子の小説に出てくる。昨年、母は入院したが、今は元気になっている。ただし、老眼がすすんで、小さな字が読めないとぼやく。

 翌日は仕事(今回、パソコンを持って帰省した)。港屋珈琲でモーニング。散歩中、コーヒー豆の焙煎の専門店を見かける(この日は定休日だった)。

 火曜日は鈴鹿から鳥羽。鳥羽から伊勢湾フェリーで渥美半島の伊良湖に渡り、東京に帰る(このルートで東京に帰るのは長年の念願だった)。
 鳥羽から伊良湖は五十分(千五百五十円)。伊良湖から豊橋まではバス+電車で八十五分。

 鈴鹿から名古屋に出て新幹線で帰るのと比べると、プラス二、三時間——けっこう遠回りになるが、伊勢志摩界隈は、まだ行きたい場所がいろいろあるので、今後もこのルートで帰ることが増えそう。伊良湖から知多半島に渡るフェリーにも乗ってみたい。