2018/06/19

趣味と生活

 日曜日、完全休養日。昼、プロ野球の交流戦(ヤクルトが最高勝率球団になる)。今年は「育成のシーズン」とおもっていたが、借金が減りはじめると欲が出てくる。Aクラス争いをするにはQSができる先発投手、防御率二点台の中継ぎがひとりずつほしい。そろそろ入団三年目の左腕の高橋奎二投手を見たいのだが。

 W杯のサッカーのダイジェストを観る。
 ポーランドのFWのロベルト・レヴァンドフスキのインタビューを見て、ため息が出る。ペナルティエリアでボールを受けたら、何も考えずに機械のようにゴールの端にシュートする。そのための反復練習をしてきた。かつての所属チームのコーチ(?)は「努力の天才」といっていた。

 ぐだぐだとした一日をすごし、明け方寝て、月曜日起きたら夕方五時。寝すぎて、からだが怠い。何も考えずに起きたら本を読み、机に向かい、機械のように文章を書く……というわけにはいかない。

 夕方、ポストを見に行くと『フライの雑誌』の最新号が届いていた。特集は「ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング」。
 釣りの話の合間に、人それぞれの人生が垣間見えるのも『フライの雑誌』のおもしろいところだ。
 大田政宏さんの「ボクのプカリ人生 浮いていれば人生幸せ」、田中祐介さんの「あの日浮いた池の名前を僕達はまだ知らない」は、いずれも香川県への移住話だった。とぼけた味わいのある文章なのに、趣味に生きている人特有のすごみがある。

 釣りをするために、どう生きるか。趣味が生活、人生の中心の生き方がある。そうした生き方をしていると、今の世の中では変わり者になる。変わり者のほうが、幸せそうにおもう。

 この号、わたしは「『隠居釣り』は山梨で」というエッセイを書いた。先月、甲府と石和温泉に行ったときの話です。