先週末、のどが赤くはれていたので風邪かなとおもい、用心して緑茶でうがいし、休み休み仕事をしていたのだけど、ふと気をぬいた瞬間、熱が出た。
一昨日はアルバイトを休み、なんどか汗をかいたおかげで昨日はだいぶ楽になった。
風邪をひいたら、なにはなくともリンゴジュースを買いに行き、ねぎとほうれんそうと卵の雑炊を作る。寝て起きたらすぐ食い、また寝る。たいていそれで治る。
病人になると、気が弱くなる人もいるが、わたしは逆かもしれない。感情の抑制がうまくできず、怒りっぽくなる。そういう自分がまた腹立たしい。自分の感情をコントロールしたいという欲求がつよいのかもしれない。そうしないと、体力がもたない。しかし感情をコントロールするにも体力がいる。感情のコントロールに体力をつかうから、すぐ疲れるのかもしれない。
風邪をひいたり、いらいらしたり、気持が沈んでいたり、疲れがたまっていたりするときに聴きたいレコードというのがある。
アコースティックで声がやわらかくてテンポが早くない、地味なポップス。ようするに聴いているうちにちょっと眠くなるような音楽がいい。
風邪をひくと、いつもジェームス・テイラーの「ワン・マン・ドッグ」というアルバムを聴く。効き目が薄くなると困るから、困ったときにしか聴かない。いちばん好きなミュージシャン、いちばん好きなアルバム、ふだんそういう質問をされると、なかなか即答できないのだけど、結局、自分が弱っているときに聴きたくなるミュージシャン、アルバムがそうなのかなあとおもう。
長くつきあえる友人というのも、そういうところがある。