2007/11/12

植草甚一展雑感

 ここ数日、漫画を読んで、寝てばかりいた。急に冷えてきたので、からだもあたまもちゃんと働いてくれない。
 季節の変わり目は寝ても寝ても眠い。
 休むときは休む。ちょっとなまけて、体力と気力を充填し、すこしずつ調子をとりもどす。
 長年の自分研究によって、無理して調子を崩すよりも、わざとだらけて調子を落としたほうが、疲れていない分、回復が早いことがわかってきた。
 休んでばかりいると、どんどん衰えていくのではないかという心配もある。

 日曜日、小雨ふる中、世田谷文学館で開催中の「植草甚一 マイ・フェイヴァリット・シングス」を見に行った。
 世田谷文学館はひさしぶりだ。前に行ったのはいつだろう。二〇〇二年の山田風太郎展以来か。その前が吉行淳之介展だったからこれが三回目である。

 わたしは植草甚一の本をあまり読んでいない。ミステリ、ジャズに興味がなく、洋書は読めず、映画もそんなに見ない。学生時代に古本屋をまわりだしたころには、すでに植草甚一の本には古書価がついていて、著作数が多いから敬遠していたというところもある。
 アメリカから日本に本とレコードを送ったら、その運賃が五十万円くらいかかったと植草甚一がいっているのをなにかで読んで、「住む世界がちがうなあ」とおもった記憶がある(うろおぼえ)。

 ただその日、最初に入った古本屋でかならず一冊は買うとそのあといい本が買えるという植草甚一のジンクスはけっこう実践している。一冊は買おうとおもって棚を見ると、それなりに集中するし、目つきが変わってくる。そういった効果があるのかもしれない。

 世田谷文学館の帰り、京王線の芦花公園駅の北口のほうを散歩する。昭和というか、うらさびしい町という印象だった。

 新宿の京王百貨店のデパ地下で天むすを買って、高円寺に帰る。
 夜は豚肉の鍋を作る。