2008/02/04

充電

 日曜日、雪。昨晩、カレーを作る。食事の心配もないので一日中家にこもる。一歩も外に出なかった。寝てばかりいた。いつものことだが、寒くて、からだが動かん。以前はこういう何もしない日があると、「ああ、なにやってんだ」と気持が沈みがちだったが、最近は、おもいきり休むことの効能を実感し、布団の中で心ゆくまで漫画を読んでいたりする。

 それでまあなんとなくすっきりした。今日、散歩して近所のスーパーで牛乳とか卵とか買う。ふと気づいたのは、昨日、一円もお金をつかわなかったということだ。財布にいちどもさわらない日というのは、そうあることではない。都会で生活していれば、何もしなくても、家賃だとか、電気代とかはかかってしまう。すくなく働いて、あんまり無駄づかいをしない生活というのは、けっこう楽しいかも、とおもった。自分の中で怠けることが肯定できたような気がした。

 風邪をひいて学校を休んだ日のようなことをやっていたわけだが、風邪がなおったときみたいに翌日からだが軽くなっている。

 部屋にこもっていたとき、わたしは三宅乱丈の『イムリ』(エンターブレイン、現在三巻まで刊行)を読んでいた。ひさしぶりに「今、自分はいい漫画を読んでいるなあ」という気分を味わった。
 ルーンとマージという星があって、ルーンは昔、激しい戦争があって、凍ってしまった。その住民だったカーマの民は、隣星のマージに移住し、四千年後、またルーンに帰郷しようとするのだが、かつてカーマと戦ったイムリという原住民がルーンに住んでいる。イムリはもうかつての戦争の記憶は忘れてしまっている。
 カーマには相手の精神を操る術を持った支配階級がいて、文明化した都市に住んでいるのだが、イムリは土とか木とかいろいろ自然の力を利用する呪術をつかう。どれだけ広大な話になるのか予想もつかない。しかし三宅乱丈は、長引かせず、すぱっと話を終わらせてくれるのではないか。そういう漫画家なのである。

 戦争とか天変地異とかがあって荒廃してしまった世界を舞台にした物語に魅かれてしまうのはなぜだろう。
 中高生くらいのころ、しょっちゅう、そうした空想の世界にひたっていた。

 さっき無駄づかいをしないとかなんとか書いたけど、ちょっと前に宮崎駿の『未来少年コナン』のDVDボックスを買ってしまったのである。じつはビデオも持っている。バカだ。

(付記)
 『イムリ』を読んだ興奮で、萩尾望都の『マージナル』(小学館、全五巻)を再読してしまう。