2008/04/16

酒抜き中

 自転車を買って一ヶ月。けっこう乗っている。夕方、古本屋をまわったり、買物したりしながら、一時間くらい商店街をぐるぐるまわる。隣の中野、阿佐ケ谷まで行くこともある。
 人通りの多い道、車の多い道を避け、散歩のときにはあまりとおらなかった道を走る。自分の行動範囲がすこし変わる。地味だけど、楽しい変化だ。

 原稿料がわりにもらった図書カードがすこし残っていたので、中野のあおい書店で、鮎川信夫他著『現代詩との出合い わが名詩選』と田村隆一著『自伝からはじまる70章』(いずれも詩の森文庫)を買う。
 詩の森文庫は、読みたい本がたくさんあるのだが、すぐには書店からなくならないだろうとおもい、つい買い控えてしまう。
 中野のあおい書店は、詩のコーナーが一階にあり、のんびり立ち読みができるのがうれしい。
 帰りに奥の扉でアイスコーヒーを飲む。

 仕事、仕事と気ばかり焦りながら、詩の本を読んでいる。短い文章ばかり書いてきたから、十枚以上の原稿となると、途中で息切れする。早くて三日はかかる。
 飲んで寝てばかりいるのに、時間がほしいとおもう。酒を飲むから時間がなくなるんだな。重々承知である。でも飲まないと頭の切り替えがうまくいかない。酔って寝て起きて机に向かう。そういう習慣が身についてしまった。
 というわけで、現在、酒抜き中。金曜日まで飲まないつもりだ。

 それにしても田村隆一を読みながらの断酒はつらい。