2008/11/19

井伏鱒二

 先週末から『アホアホ本エクスポ』(BNN)の中嶋大介さんが上京し、広島から堀治喜さんも上京し、わたしの仕事部屋のほうに泊っている。
 土曜日、青山ブックセンターのトークショーも盛況だった。

 月曜、昼、荻窪のささま書店に行くと、待ち合わせしたわけではないのに、中嶋さんと遭遇。ラーメンを食う。家にもどって仕事。

 来月から『本の雑誌』で新連載がはじまる。八百字のコラム。今、この雑誌にいちばん足りないものは何だろうと考えていたら、突然「井伏鱒二だ!」とひらめいた。自分の思考がちょっとおかしいことにも気づいた。
 一晩中、井伏鱒二を読んでノートに五頁くらい下書きして八百字にまとめる(とりあげた本は一冊)。いつの時代の文章かわからないコラムになった。

 みちくさ市の準備もする。ちなみに、井伏鱒二は十年以上「わめぞ」界隈を転々と移りすんでいたことがある。
 井伏鱒二の小説やエッセイに青木南八という親友がちょくちょく出てくる。最近、この名前をどこかで見たなあとおもったら、宇佐美承の『池袋モンパルナス』(集英社文庫)の小島信夫の解説で見た。
 青木南八は宇佐美承のおじ。学生時代、自堕落な暮らしをしていた井伏鱒二をずっと励まし続けていた親友である。才能はあったが、夭逝している。

 夕方、都丸書店、アニマル洋子をまわる。南口のパル商店街にヴィレッジヴァンガードができることを知る。十一月二十八日オープン。
 急に甘いものが食いたくなり、久しぶり駅前のミスタードーナツに行く。大声で携帯電話でしゃべりつづける若者がいたり、バイトチョータリーとかブッコロスとか、まったく会話が成立しないまま、お互い好き勝手にしゃべりつづける若い女性二人組がいたりして、本が読めず、五分で店を出る。

 そういえば、高円寺北口のららマートが閉店。いきなりなのでおどろく。けっこう客いたのに。なぜだろう。卵と刺身はいつもららマートで買っていたのだが……。残念。