2009/06/07

おぼえがき

 最近、仕事のあいまの休憩所として、高円寺南口のルネッサンスという名曲喫茶に行くようになった。おそらく店の人は、中野の名曲喫茶クラシックの元関係者とおもわれる。最初に代金を払うシステム、調度品、レコード、いずれもクラシックを知っている人なら、きっとなつかしいとおもうにちがいない。ただし、床は傾いていない。

 ルネッサンスに行く前、都丸書店、大石書店、アニマル洋子をまわる。頭が古本の棚に反応しない。
 散歩を続ける。中通り商店街に行くと、素人の乱で味二番のイスが売っていた。味二番は、素人の乱の向いの、カツ丼やオムライスやカレーもある中華屋で、上京当初、すぐ近所に住んでいて、とにかく安かった。
焼きめしをよく食った。
 上京して半年ほど住んだ下赤塚の寮から高円寺に引っ越したときに、友人が味二番の角で車をぶつけて、修理代十三万円……。以来、引っ越しは“台車”でするようになった。

 何年か前に、中通り商店街のかきちゃんというラーメン屋もなくなった。この店のからあげラーメンとスタミナ丼が大好物だったので、閉店を知ったときは悲しかった。

 古本酒場コクテイルの石田千さんとのトークショーもどうにか終了。
『きんぴらふねふね』の話にもっていかなくてはとおもいつつ、ひたすら雑談になってしまった。
 仙台からブックカフェ火星の庭の前野さんが上京する。
 後半、東京堂書店の畠中さんにも挨拶してもらった。

 週明けのしめきりがいくつかあり、午後十一時すぎくらいに帰る。

 翌日もコクテイル。バサラブックスの福井さん、アスペクトの前田くんと飲む。

 午後十二時すぎに、火星の庭の前野さんも合流(新宿で南陀楼さん、古書現世の向井さんたちと飲んでいたらしい)し、コクテイル閉店後、前田くん、前野さんと三人で部屋飲みになる。前野さん、酒、強すぎる。午前四時、解散。

 土曜日、自分でも酒くさいのがわかるくらいの状態で仕事。まったくはかどらず、『カラスヤサトシ』(講談社)の四巻を読む。

 カラスヤサトシが宇野浩二のファンであることを知る。