マンションは余震のたびにひびが大きくなっている(外からの光が漏れてくるくらい)。エレベーター前の通路の壁と天井も落ちている。
また揺れたら、とおもいながら、本棚に本をもどす。
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地震発生時の直前に京都駅に着いた。午後三時すぎ、古書善行堂に行ったときには、何も知らず、世間話をして、古本を買っていた。そのあとガケ書房に行くと、山下さんが「たいへんですよ」とノートパソコンを見せてくれた。
公衆電話から妻に電話するが、つながらない。自宅の電話は話し中(受話器が外れていたみたい)。妻の会社にはじめて電話する。妻の実家、田舎の両親に無事を伝える。
夜、東賢次郎さんのライブ前、扉野良人さんの携帯電話で火星の庭とわめぞ界隈のツイッターを見せてもらう。
そのあと、まほろばで飲んだ。
こういうときだからこそ、人と話をしたい。
なんとなく、飲み屋に行くのは不謹慎だという意見もあるかもしれないが、わたしは知り合いの店にはできるだけ行こうとおもっている。まあ、飲みすぎないようには気をつける。古本屋や新刊書店にも行きたい。
過度の自粛は、別の何かを疲弊させてしまう気がする。
なるべくふだん通りの生活を続けながら、被災した友人のためにできることをしたい。