2011/06/24

冷やし雑炊

 冷蔵庫の残り物、ジャガイモ、ごぼう、にんじん、ねぎ、もやし、ニラ、豚肉、がんもを入れ、鳥ガラとゴマダレとゴマ油と酢をくわえた味噌汁を作り、うどんを入れて、そのあと雑炊にした。
 あまりにも大量に作りすぎてしまったので、残りをどんぶりに分けて、冷蔵庫にいれておいた。
 その冷蔵庫にいれた雑炊を電子レンジで温めずにそのまま食ってみたら、けっこういけることがわかった。

 ここのところ、うどんと雑炊ばっかり食っている。毎回味は変えているのだが、さすがに飽きてきた。

 なぜうどんと雑炊ばっかり食っているのかというと、毎年恒例の夏バテ対策を実施したのである。
 完全にバテる前に、バテたときと同じような生活をすることで、体調を整えようという算段だ。
 これは風邪の予防のときにもよくやる。
 風邪をひいていないくても、風邪をひいたときと同じくらい十分な栄養と休養をとる。
 傍目には怠けているだけにしか見えないのが、つらいところだ。

 昨日、阿佐ケ谷駅北口に新しくできた古本屋・コンコ堂に行ってきた。
 音羽館で働いていた天野さんが、満を持して開店した店なのだが、期待以上にいい店だった。広くてきれいで本も揃っている。
 天野忠の詩集や山田稔の小説がずらっと並んでいる姿は壮観の一言。渋い本だけでなく、読んで損はないとおもえるような本がずらっと並んでいる印象を受けた。
 平日の夕方にもかかわらず、ひっきりなしにお客さんがやってくる。

 阿佐ケ谷散歩の楽しみができて嬉しい。

 夜は高円寺飲み。『本の雑誌』の宮里さんが、三輪正道さんから届いた郵便物をもってきてくれる。『黄色い潜水艦』が同封されていた。
 今年の三月半ば以降、わたしは三輪さんの本を何度も読み返していた。
『泰山木の花』(編集工房ノア)の中に、阪神大震災のあと、本の整理もできず、なかなか小説やエッセイを読む気になれなかったと綴っている文章があって、すごく身にしみたのだ。

 この本の「もだもだ日乗」という日記風の随筆も好きで、読んでいるうちに、他人とはおもえないような気分になる。

《今の私は仕事のストレスがとれたはずなのに、何か体全体の生気が失われたようで、歩くことも忘れ(万歩計が淋しく眠っている)文学への情熱も薄れがちだ。今は生きることへのリハビリのとき、とでも言うかのように、辛うじて生きている》

 わたしもしょっちゅう「生きることへのリハビリのとき」をすごしている。低迷しているなとおもいながら、どうにかその状態を飼いならそうと、内心はいろいろあくせくしているのだが、やっぱり、怠けているだけにしか見えないのが、つらいところだ。