岡崎武志さんとの西荻ブックマークは無事終了。
言葉につまるたびに、岡崎さんが何度となく助け船質問を繰り出してくれて、話やすかった。すこし前に『本の雑誌』で岡崎さんと対談したときもそうおもった。
今回のトークショーでは、インタビューの仕事の話になった。アポイントの電話で緊張する。会いに行く途中でおなかが痛くなる。いざ会ってみると、まったく話がはずまない。かけだしのライター時代のわたしはそんなことの連続だった。
向き不向きというより、対人関係における基本能力が欠落しているのかもしれない。
苦手なことはしない方向で努力してきたのだけど、ちょっと変えていきたい。
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疲れがたまってきたとき、(時間に余裕があれば)すこしだけ手間をかけた料理を作ると気持が落ち着く。
ここ数年、鳥がらスープを作ることに凝っている。ただ骨付の鳥肉(あるいはフライドチキンの残り)を煮込むだけなのだが、そのあいだ、火加減の調節に専念し、無心になれるのがいい。
味が薄いときは市販の鳥がらスープの素を足して調節する。
鳥がらスープができたら、野菜を煮込み、ラーメンにしたり、雑炊にしたりする。
仕上げのとき卵は、先にスープをすこし卵とまぜて温めからいれる。そうすると、ふわっとしたとき卵ができる。正しい方法かどうかは知らないが、昔からそうしている。
震災後、「日常を取り戻す」という言葉をよく目にした。わたしも似たようなことを考えていた。今は「日常を見つめ直したい」という気持に傾いている。
効率よく家事や仕事をすることへの興味が薄れている。